始まりの終わりと終わりの始まり@
[6/6]
[9]前 最初 [2]次話
い」
そう言いながら、実際に隷属の呪いをかけて坊ちゃんは契約してしまった。双子の首には奴隷紋が刻まれた結晶が生成された。
「これでコイツらは私の物だ」
「坊ちゃん、しかしなんでいきなり?」
「来週には俺も家元を離れて、領地を貰うからな。戦力が欲しいんだ」
「そうですか…………」
「さて、ようは済んだ。帰るぞ」
「作戦はまだ終わって無いが…………良いのか?」
ここの担当は俺達だ。その場所を離れるとなると、後で文句を言われるだろう。
「構わん。これから、来る奴らは生き残る為に本気で殺しに来るぞ。そんな連中に殺されたいのか?」
「それは…………隊長、どうしますか?」
「構わん。依頼主はあくまでも坊ちゃんだ。その坊ちゃんが良いと言っているんだから構わんさ。全員に伝えろ。退却するぞ」
「捕まえた奴らはどうしますか?」
「何人だ?」
坊ちゃんが聞いて来たので、促す。
「4人でさ」
「なら、そいつらも持って帰るから、連れて来い」
「そっちは危ないですぜ?」
「なら、手足を斬り落としておけ。こいつ等が入れば問題無い」
そう言うと、双子に命令して立ち上がらせる。
「了解しやした」
それから、魔人の女共を箱詰めして場所に積み込んだ。奴隷になった双子も虚ろな瞳で大人しくしているし、箱詰めした連中も異様に大人しい。だが、何かがおかしい。まあ、この仕事が終われば、この坊ちゃんの家の領地から離れるんだ。構わないだろう。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ