第六十二話 な、なんてことすんだてめえはっ!
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ニ? それはあまりにも言い過ぎなのです」
さすがはクィル!
見ろミラニ!
この優しき娘こそが、オレの癒しの……
「ミラニの気持ちは分かりますけど……」
ああ……分かるんだ……そうだよな……オレって人外だし……
「あ、あのさ、二人ともいいの? トーゴちゃんがいじけてるよ?」
二人がシャオニの言葉で闘悟が遠い目で俯いているのに気づく。
「ああ! 申し訳ありませんですトーゴ様!」
「ま、まったく軟弱な! それくらいで落ち込むな! むしろなんだ、その、褒め言葉だぞこれは!」
「そんな褒め言葉があってたまるかバカ!」
「なっ! バカとはなんだバカとは!」
「あわわ! お、落ち着いて下さいです二人とも!」
そんな三人のやり取りを見ていたシャオニはいきなり笑い出す。
「フシシシシシシ! いや〜やっぱ会いに来て良かった良かった!」
「良くねえよ! お前のせいでこうなってんだからな!」
「ゴメンゴメン! でもちょっと安心したよ」
「安心?」
「ホントは、気をつけるように言おうと思ったんだけど、そんな必要も無いようだしねん」
「……何でそんなこと教えてくれたんだ?」
「むふ〜何でだと思う?」
すると、シャオニが耳を貸してといった仕草をするので闘悟は素直に従う。
彼女からはもう敵意を感じないからだ。
耳を近づけたら「それはねぇ……」頬に温かい湿りを感じた。
「ああっ!?」
声を出して叫んだのはクィルとミラニだった。
闘悟は何が起こったのか、しばらく理解できなかった。
突然感じた頬への刺激。
そして、徐々に何をされたか理解すると、闘悟の顔が真っ赤になる。
そうだ、頬にキスをされたのだ。
「フシシシ! それは、キミが気に入ったからだよん!」
シャオニはまた三人から離れて木の上に昇る。
「な、な、何を、い、いきなりするんだお前は!」
闘悟は混乱しながらも怒声(どせい)を返す。
「一応忠告したし、これで私の用は済んだ済んだ!」
「済んだじゃねえよ!」
「トーゴちゃんの実力なら、だいじょ〜ぶかもねん!」
「だ〜そんなことはどうでもいい! 降りてこいシャオニ!」
「お〜名前で呼んでくれるの! うれし〜な!」
ウサミミをピョコピョコと動かす。
体を動かすので、その豊満な胸も揺れるに揺れる。
「ホントに恋人にならない?」
「なるかぁっ!」
「ざ〜んねん! フシシシ! そんじゃトーゴちゃん! まったねん!」
「あ、こらぁっ!」
シャオニはそのまま姿を消した。
その後はもう大変だった。
ミラニには変態だの色魔(しきま
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