第六十一話 こ、告白ぅ!?
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戻って来た。
「このヘタレ鬼畜(きちく)が!」
この言われよう酷くね?
オレまだ何もしてねえし。
「ちゅ、ちゅちゅくなんていけませんですぅっ!!!」
クィルにいたっては噛んでるし。
まあ、何かすげえ可愛いからいいけどさ。
「フシシシ、おっもしろいねんキミ! やっぱ挨拶に来て大せ〜かいだよぉ!」
面白そうに笑う彼女を見て、ミラニが声を上げる。
「貴様、その制服……学園の者がどうして姫様を狙う?」
確かに彼女が着ていたのは、ヴェルーナ魔法学園の制服だった。
「え? 姫? ああ違う違う! 用があったのはそこのカレだよん!」
闘悟のことを指差して答える。
闘悟は何のことか分からず眉を寄せる。
「オレ?」
「そ、一度会って話したかったんだよ」
「いやいや、攻撃されたんだけど?」
「フシシシ、ゴメンねぇ。すこ〜し実力が見たくてさ!」
ふざけんなよ!
どこの世界に髪の毛を硬化して、背後から投げつけて実力を試す奴がいるんだよ!
そう叫びたい闘悟だが、それよりも彼女が何のために会いに来たのかを考えることにした。
そして、自分なりの結論を出して口にした。
「アンタも……大会のことか?」
「うわお! やっぱ分かっちゃったぁ?」
大げさに驚いて見せるが、タイミングや、実力うんぬんから見ても、大会関係だとしか思えなかった。
「それで? 試した結果は?」
「んもうサイコ〜だよん! 力だけじゃなくて、頭も回るみたいだしねん!」
褒められて悪い気はしないが、まだこの少女が何者か分かっていないので不気味さが残る。
「ねえトーゴちゃん?」
「ちゃ、ちゃん?」
「私の恋人、なってみない?」
「はあっ!?」
闘悟だけでなく、クィルやミラニまでも声を出して驚く。
クィルは「こ、ここここ」と鶏(にわとり)が鳴いているかのように声を発していた。
ミラニは「説明を要求するっ!」と闘悟に詰め寄って来るが、闘悟も急なことで反応し切れないでいた。
「フシシシ!」
闘悟は、瞬(まばた)きを忘れて笑う彼女を見る。
正直言っている意味が分からなかった。
初めて会う女性に告白された。
しかも、スタイルが抜群に良い美少女にだ。
戸惑いを隠せない闘悟は、顔を赤らめる。
「むふ〜そういう顔もそそるねん!」
闘悟の照れた表情を見て楽しそうに微笑む。
闘悟はハッとなり、心を落ち着かせる。
そして、ゆっくり息を吐いて、自分の中のスイッチを切り替える。
「ふぅ、悪いけど、得体(えたい)の知れない相手から告白されても
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