機動戦士ガンダムSEED
0222話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ドミニオンの攻撃をからくもジャマーで防ぐ事に成功し、さらなる追撃に備えているとアークエンジェルのマリューから通信が入って来る。
「ありがとう、でもアクセルは大丈夫?」
危うく敵の仕掛けた罠に嵌る所だったマリューが通信で礼を言ってくるが、俺は小さく頷くだけですぐにまた戦場へと視線を向ける。
そこには再びアークエンジェルへとゴットフリートを撃ち込もうとしているドミニオンの姿があった。
さすがナタル、と言うべきか。純粋な戦術能力ではマリューよりも確実に上だ。
「だが、そうそうアークエンジェルをやらせる訳にもいかないだろう」
ランツェ・カノーネの砲身を左右の両方とも展開し、ドミニオンへと狙いを定める。Nジャマーキャンセラーやナタルの事を考えるとここで撃破する訳にはいかないが、ゴットフリートなりバリアントなりは破壊させて……っちぃっ!
念動力の結界により、俺へと激しく叩き付けられる敵意を感知してランツェ・カノーネを撃ち込む前に機体を移動させる。すると数秒後にはレイダーの放った鉄球がグロウセイヴァーのいた場所を通り過ぎていった。
「なるほど。自分1機では敵わないと知って、ドミニオンと連携して攻撃してくるか」
確かに原作でもフリーダム相手に数機がかりで攻撃を仕掛けていたのだから、この世界でも同じような戦法をとったとしてもそれ程おかしくはない。しかし……
「俺とこのグロウセイヴァーを、1機と1艦で止められると思うなよ! アダマン・ハルパー、ナイン・テールモード!」
鳥形のMAへと変形し、グロウセイヴァー相手に一撃離脱のヒット&アウェイを仕掛けようとしているレイダーへと、9条の鞭を叩き付ける。
「ふん。味方を盾にする、か」
振り下ろされた9条の鞭は、レイダーが咄嗟に盾としたストライクダガーを粉砕していた。そしてレイダー自身はその爆発に紛れて後退していく。
その爆発が収まると、既にドミニオンとレイダーはこちらからある程度距離を取っており、周囲の連合軍艦隊と同調するようにして多数のミサイルを……いや、違う!
「ちぃっ!」
放たれたそれが何であるのかを理解し、咄嗟に腕で目を隠す。同時に、こちらの目を眩ませるような強烈な閃光がこの戦域を埋め尽くした。目眩ましの閃光弾だ。T-LINKシステムを使い敵の位置を探ると、敵は徐々にこちらから距離を取ろうとしている。このままでは不利になると判断して一端退いたのだろう。ドミニオンのいた周辺には信号弾の残滓のような物も見て取れた。
「状況判断能力が高いな」
「ええ、さすがナタルね」
思わず呟いた俺の言葉に、マリューが通信を返してくる。
「では、私達も補給と整備をするとしましょう。幸い、先程の攻撃で破壊されたのはドックの入り口近
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ