機動戦士ガンダムSEED
0222話
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ムウ次第だ。極力俺もそうなるように努力はするが、アズラエルを仕留めるのとナタルを救助する2択になったとしたら俺は前者を選ばざるを得ないからな」
「ふん、分かってるよ。自分の女を助けるのに他人の力を借りられるかってね」
ムウのその言葉に苦笑を浮かべ、通信を終える。
「この世界での戦いも、いよいよ終盤に近づいてきたようね」
パイロット控え室のソファへと座りながら、レモンがそう声を掛けてくる。その手にはここに常備されている飲料水の入った容器を持っている。レモンの隣に座っているコーネリアも同じ物を持っていた。
「ほら、アクセルも水分を取っておけ」
コーネリアに放り投げられた容器を受け取り、ストローを口へと運ぶ。口の中に広がったのは仄かに甘い味だった。先の戦闘でそれなりに汗を掻いただけに水分が身体に吸収されていくのが良く分かる。
「お、良い物飲んでるな。俺にもくれよ」
ムウがそう言いながらパイロット控え室へと入って来た。その後ろには浮かない顔のディアッカもいる。
「ほら、すぐに戦闘になるのだから余り飲み過ぎないようにな」
そう言ってコーネリアがムウとディアッカへも飲料水入りの容器を放り投げる。
皇女であるコーネリアが人の為にある意味雑用のような事をしている。これをギルフォードが知ったらどう思うだろうか。怒るか、あるいは感激するか。……どのみち俺は『姫様にそんな事をさせるとは!』とか小言を言われそうな気がするな。
「アクセルも、無重力だからと言っていつまでも浮かんでないで座りなさいな」
「そうだな、私もそれに賛成だ」
そう言いながら、コーネリアとレモンが半分ずつ腰をずらして2人の間にスペースを作る。
その様子に苦笑を浮かべながらも、大人しく空いたスペースへと腰を下ろす。
「羨ましい事で」
ムウもまた苦笑を浮かべながら俺の方へと視線を向けていた。
「何、ドミニオンからナタルを助けだせばお前もその羨ましい事が出来るだろう?」
「まあな。その辺は後のお楽しみって奴だ」
「……ふん」
そんな俺達の様子を見て、どこか面白くなさそうに鼻を鳴らすディアッカ。……あぁ、そう言えばこいつは原作通りにミリアリアに惚れてはいるんだが、俺の原作介入の結果トールが生き残っているから失恋確定なのか。
そんな状態で30分程過ごしていると、艦内にアラームが鳴り響く。
「アクセル、連合軍がMSを……あら?」
通信回線が開いてそう言ってきたマリューだったが、パイロット控え室の中を見てその真面目な顔が一瞬にしてにこやかな笑みへと変わる。ただし、その笑みはどこか迫力を感じさせる笑みだ。
「あらあら、この緊迫した場面でイチャイチャと……まぁ、その辺の追求はこの戦闘が終
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