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カンピオーネになってしまった赤髪の少年の物語
赤と六課
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『バカ!(バカ野郎!)(バカ者!)』


六課に帰ってきた瞬間、計六回ビンタされた。


キャロ、スバルさん、ティアナさん、シグナムさん、ヴィータさん、リィンさん。
どのビンタもやはり、痛くなかったけど痛かった。
カンピオーネになり、体が強くなろうとも、やはり心は弱いままだった。
なのはさんやはやてさん、シャマルさんにザフィーラさんはビンタはしなかったけれど皆と同じ気持ちらしく、怒った表情をしていた。
そんな皆さんに僕は謝り続けた。
何回も謝っているうちに皆さんも許してくれたのか表情が若干優しくなった。
しかしその後、フェイトさんに教えられた出来事に僕は驚愕した。
なんと、僕の居た、ミッドのラーメン屋近くでかなり大きな爆発事故があったらしい。
しかも、僕はそれに巻き込まれ行方不明扱いにになっていたらしい。
その行方不明の人物だった人物がかえってきたのだ、こういう反応をして当然だろう。
そして、フェイトさん達に何があったのか聞かれた。
僕はその時、脳内で高速思考をして、


「それが.....よくわからないんですよ」


誰かに助けられた、そこまでは覚えている、そう言った。
僕のポーカーフェイスとフェイトさん達が僕のことをずっと心配してさがし続けていたので疲れていたのか、嘘がバレることはなかった。

(ごめんなさい、皆さん.....)

僕は心の中で、謝っていた。
何故皆に言わなかったかと言えば、僕が『カンピオーネ』になったことは伏せておいた方がいいと、思ったからだ。
恐らく六課いや、管理局全体に影響が出てしまう可能性がある。
そうなれば、間違いなく僕という存在を暗殺しに来る人だって現れるだろうし、六課の皆にもその被害が来る可能性だってある。
だから、僕は敢えて嘘をついた。
出来れば、いつか皆に本当のことを言いたい。
僕はそう思った。





















その晩。

何故かフェイトさん、キャロ、スバルさん、ティアナさん、シグナムさん、ヴィータさん、リィンさんと一緒に寝ることになってしまった。

断ろうとしたのだが、


『エリオ(くん)(さん).....』


皆、滅茶苦茶怖かった。
何故か全員デバイスを機動させてこちらに向けていた。
特にフェイトさんは、


「エリオ.....一緒にネ・ヨ・ウ?」


僕は即分かりましたと、返事をした。
でないと死んでしまう。
比喩表現ではなくリアルに。


こうして僕は眠れない夜を過ごすことになった。














次の日、
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