第9話 Side一誠
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アップする店員さん。
「えっ! イッセーさん、私お金そんなに持ってないですよ!」
「大丈夫、俺が払うから」
慌てるアーシアに言い聞かせ、アーシアは店員さんに連れて行かれた。
=数分後=
「お待たせしました〜」
店員さんが持ってきた服を着るために、アーシアが試着室に入ってから数分がたった。どうやら着替え終わったらしい。しかし、待っている時間は居心地が悪かった。
「では、ご対面〜」
試着室のカーテンが捲られる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
言葉が出なかった。
アーシアが着ているのは、ところどころにフリルがついていて、胸元に大きな赤いリボンがついている白いワンピースだった。金の髪が白によく映える。
「ど、どうですか・・・・・・・?」
アーシアがうつむきながら聞いてくる。
「えっ! ああ、すごい! すごく似合ってるよ、アーシア!」
本当によく似合っている。店員さんも「さすが、私!」と自画自賛していた。
「あ、ありがとうございます」
顔が赤くなっていくアーシア。なんだか俺まで恥ずかしくなってきて顔が赤くなってきた気がする。
「店員さん、これ買います!」
即決だった。
「ありがとうございます。そのまま、着ていきますか?」
「そうしてください」
「かしこまりました。少々、お待ちください」
店員さんが、走っていく。
「イッセーさん、本当にいいんですか?」
アーシアが不安そうに聞いてきた。
「いいって、俺からのプレゼントだから」
「お待たせしました。え〜、○○○○○円になります」
聞いたとき思わず耳を疑った。だが、言った手前買わないわけにはいかない。俺はお財布からお金を出した。
「ありがとうございました〜」
そして、着替えたアーシアを連れてお店を出る。
「イッセーさん、このお洋服ありがとうございました! 絶対、絶対大事にします!!」
笑顔でアーシアが言ってきた。
「そう言ってもらえると、買った方としてもうれしいよ」
その笑顔を見て、つられて俺も笑顔になった。
その後、俺たちは日が暮れるまで遊び、アーシアが暫定的に厄介になっている部長の家に送り届けると、俺も家に帰った。とても充実した一日だっただろう。
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え? 洋服の金額? 俺から言えるのは、渚から貰った金が一気に無くなったとしか言えない・・・・・・・・・。女物の服がこんなにするとは思わなかった・・・・・・・・・・。
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