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とある星の力を使いし者
第64話
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かれていく。
それを確認して彼は「学者の園」の中に堂々と正面から入って行った。






ゾクリ、麻生は何かを感じた。
周りを見渡してもいつも通りの学校の風景で変化はない。

「どうしたの?
 いきなり周りを見渡したりして。」

麻生の行動を見た美琴は聞いてくる。
気のせいか、と麻生が考えた時、ドン!!!と凄まじい衝撃と音が聞こえた。
美琴や周りの生徒は突然の音と衝撃に驚いている。

「何なのこの音。」

「確かめに行ってくる。」

「あ、ちょっと待ちなさいよ!!
 私も行くわ!!」

麻生と美琴はさっきの音と衝撃で騒いでいる生徒達を置いて廊下を走る。
嫌な予感がした。
何かが此処に来たのだと麻生は感じた。
音と衝撃の場所は常盤台の校門で起こったらしい。
麻生と美琴が向かうとそこには大きな人だかりが出来ていた。
その中を掻き分け、二人は先頭に立つ。
校門の辺りには土煙が上がっていた。
そして、その中から人影が見えてくる。
特徴は普通の一般人とさほど変わらなかった。
背はおよそ一七五センチ、髪は金髪で、右の耳には十字架のピアスがついているただそれだけだった。
だが、麻生は一目見ただけで分かった。
この男は普通の人間じゃない、と。
男の手には本が一冊持っていて、開口一番にこういった。

「すみません〜星の守護者を探しているのですが。
 此処にいますかね?」
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