第64話
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「お前達二人が戦えばどうなるか分かったもんじゃない。
操祈、俺は美琴と食事をする。
これは前から約束していたからな。
それと付きまとうのは極力止めてくれ、俺が疲れる。
付きまとうのを止めれば食事くらいいくらでも一緒にしてやる。」
「・・・・・・・・・分かったわよぉ。
それじゃあ明日、一緒にお昼ご飯を食べましょう。」
そう言って意外に食い下がる事なく操祈は教室を出て行った。
おそらく、美琴と戦えばこっちの被害も大きいし下手をしたら麻生とも戦う可能性もある。
戦えばリスクの方が大きいと考えたのだろう。
何より操祈自身が麻生と戦うつもりはないから引いたのが一番なのかもしれない。
「これで少しはあんたも付き纏われることもないでしょう。
それじゃあ、私は昼ご飯でも食べに行くわ。」
「お前、自分が言った言葉を覚えているのか?
俺と一緒に食事をするって筋書きなら俺の一緒に昼ご飯を食べていないとおかしいだろう。
俺かお前が一人で昼ご飯を食べている所を操祈に見られればまたあいつは付きまとってくる可能性がある。」
「え・・・そ、そうりゃあそうだけど・・・・」
「自分の発言に責任を持つんだな。
ほら、行くぞ。」
麻生は美琴の手を掴んで無理矢理引っ張っていく。
(ッ!?・・・勘違いしない、勘違いしない!!
こいつは素でこういう事をする奴なんだから!!)
必死に自分に言い聞かせるが顔は真っ赤になっていた。
こんな顔を麻生に見られる訳にはいかず、麻生に見られないように窓の外に顔を向けていた。
同時刻、「学舎の園」の門前。
そこに一人の男がいた。
背はおよそ一七五センチ、髪は金髪で、右の耳には十字架のピアスがついていた。
「此処が星の守護者がいる学園か。」
男はジーンズのポケットから一枚の手紙を取り出す。
そこには彼が所属する教団の幹部から貰った物だ。
内容は「学舎の園」の前に着くまで見るなと、言われている。
彼は手紙を開けると、そこには箇条書きで三つ書かれていた。
一つ、星の守護者と戦い、星の力がどこまで扱えるかを調査する。
二つ、常盤台、もしくはその他の高レベルの能力者を拉致できるのなら拉致をする。尚、拉致するのなら雌である事が条件。
彼は自分の中でこれから行う任務を手紙を読みながら復唱していく。
そして、最後の指令を呼んでニヤリ、と唇を歪めた。
三つ、星の守護者を殺せるのなら殺しても構わない。もし殺せたのなら貴方を幹部に昇格する。
それを読み終えると同時、手紙はひとりでに燃え、灰になっていく。
何もない所から本が出現すると、彼はぶつぶつと呟いた。
すると、小さい魔方陣が「学舎の園」の壁に描
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