第六十話 カイバって……M?
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その上のCランクを受けさせてもらえる。
そうして、何度もギルド側から上位ランクの指名を受けて、その成績が著(いちじる)しいものならランクが上がる。
だが、それは途方も無い時間が掛かる。
メイムの言うように、一つ上のランクに上がるにも、一年費やすのは普通のことだ。
特にDから上はもっと掛かる。
ギルドの信頼と実績、実力が伴わなければまずBランクにはなれない。
だが闘悟は登録して二週間。
彼のランクは、それこそ異常というより異端だった。
まるで常識を無視しているというより、最初から闘悟はルールの上を走っていないように感じた。
常人が必死になりルールの上を這いつくばっているのを尻目に、闘悟はその上空を気持ち良く飛んでいる感じだ。
二人に詰め寄られ、闘悟は仕方無く、ここ二週間の出来事を話した。
そして、彼らが結論付けたことは一つだった。
「まあ、トーゴだから仕方無いか」
これだけだった。
そう、彼らはトーゴのやることをいちいち気にするのを放棄したのだ。
ここ二週間で闘悟はAランクの討伐依頼を受け続けた。
もちろん、受ける時はギルドマスターであるジュネイの了承をもらった。
最初は不安になっていた受付嬢のアンシーも、無傷で依頼達成する闘悟の姿を何度も見て、今では行く度に
「Aランクですか? それともSランクですか?」
と聞いてくる。
彼女も強くなったものだ。
闘悟はSランクを受けてみたかったが、ほとんどが遠出の依頼だったので、学園がある闘悟にとって、それはナンセンスだった。
いつか、長い休みができたら受けてみようと考えている。
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