第六十話 カイバって……M?
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る闘悟はそのことをよく理解している。
「……ま、いいや。ヒナやメイムは?」
「ヒナは……でない……よ」
うん、その方がいい。
玉のような肌に傷がついたら大変だ。
もしヒナに傷をつけようものなら、オレの全魔力で爆散させてやる。
「アタシ? アタシは出ちゃうよ! こう見えてもギルド登録してるからね〜」
「俺もな」
メイムとカイバが二人してギルドカードを見せてきた。
二人ともランクはDだ。
「へぇ、お前らもそうなんだ」
「お前らもってトーゴもか?」
「おう、二週間ぐらい前に登録したぞ」
そう言って、同じようにギルドカードを見せる。
「「……え?」」
二人揃って首を傾げる。
闘悟のカードを凝視したままで動かない。
「どうした?」
「ど……」
「ど?」
「ど、どうしたじゃねえよ! 何でランクが、ランクが!」
カイバがカードを指差しながら顔を真っ赤にしている。
「おいおい、どうしたんだよカイバカ?」
「だからカイバカって言うんじゃねえぇぇぇっ!!!」
カイバだけでなく、メイムも闘悟のカードを見て驚愕の表情をしている。
「メイムもどうしたんだ?」
「あ、あのさトーゴくん?」
「ん?」
「登録したのって二週間くらい前だよね?」
「ああ」
「ふ、普通はね、ランクが上がるには、それ相応の依頼をこなして、査定(さてい)を受けなきゃなんないの」
「そうみてえだな」
「アタシだって、ううん、他の人達だって、一ランク上に上がるには、一年くらい掛かるんだよね。上のランクならもっと掛かるけど……」
「ほぅ」
「もう、言いたいこと分かるよね?」
まあな。
オレは驚かせるためにカードを提示したようなもんだしな。
「何で……」
メイムが静かに口を開く。
「何で……Bランクなのかな?」
そう。
闘悟のギルドランクはBランクになっていた。
「ああ、それはだな。立て続けにAランクの依頼を達成したからだな」
「ちょっと待てぃっ!!!」
カイバが割り込んでくる。
「何だよネコミミ?」
「いやネコミミだけども! てかそんなことはどうでもいい! おいトーゴ! どうやったら立て続けにAランクの依頼が受けられるってんだ?」
普通、依頼を受けられるランクは、自身のランクとギルドの判断に任せられる。
通常はFランクならどんな好成績の者でも、Eランクがやっとである。
上位ランクはそれだけ危険度が高いのだ。
たとえ、Dランクになったとしても、受けられる依頼ランクは同じDランクだ。
ギルドの信用を得て、初めて
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