Mission
Mission8 ヘベ
(2) マンションフレール302号室 A
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何でルドガーの部屋に全員集合している。ジュード、仕事は? ガイアスとローエン、政務は? ミュゼ、大精霊がこんなとこにいていいのか?
ルドガーが笑ってイスを立ち、後ろから両肩を押した。促されてテーブル前まで歩き、テーブルの上には無数の手作りフォトアルバムの素材。
「俺どうせ半分自由業だし」
「わたしもーっ」
「わたしは学校お休み中ですから」
「僕は……バランさんにいい加減、休暇消化しろって言われちゃって。あ! もちろんイヤイヤ来たんじゃないからね!」
「我々は本業を離れているのでスケジュールは無茶が効きます。ねえ、アーストさん?」
「他ならぬあの子のお誘いだし、来ないわけにはいかないわ」
(ああ、そういうこと。分かった。これはテストなのね)
「いつもお前には驚かされっぱなしだから、今日は俺たちからのサプライズだ」
「それで、アルバム作り」
(ワタシが本当に写真を捨てられるか。こうして密に自分が撮った記録と触れ合っても決意を鈍らせないでいられるか。とーさまが用意してくれた試練なんでしょう?)
「カメラ、やめるって言ってただろ。ユティは腕いいし、今までいい写真たくさん撮ってくれたのに、何で急にってのが俺たちの正直な気持ち。でもユティは性格上やめるって言ったら撤回しないってのも知ってる。だからみんなで相談して、こういうワークショップやってみようってことになったんだ。俺たちみんなの大事な瞬間を記録して残してくれたユティへ、ありがとうの気持ちを込めて」
(分かりました、とーさま。ユティがちゃんとできるとこ見せるから。安心して?)
「困ったオトナね。発想が貧困」
「ぐ」
「でも締めを飾るだけの価値は充分にあるサプライズだわ。みんな、アリガトウ」
部屋の中の空気がぱあっと明るく華やぐ。――ほらできた。写真を捨てたユースティア・レイシィはこんなに身軽だ。声も笑顔もウソなのに、ルドガーたちは騙された。
彼女はルドガーとエルに会った初めての日の性能を取り戻している。今日までの重苦しさや暗さが悪い夢だったようだ。
彼女は確信した。これならば最後までやり抜ける。
こうしてささやかでにぎやかな宴が幕を開けた。
ユティが撮っていた写真はそれこそ膨大だった。彼女が持って帰った親睦旅行の分に加え、今までの記録写真を全て、しかも人数分焼き増ししてあった。
「お前こんだけの写真どこに隠してたんだっ」
「三脚ケースの中」
「あの三脚ケースは〇次元ポケットか!」
ルドガーはテーブルを叩いて突っ伏した。よしよし、とエルが同情のなでなで。最近はこれにはミラも加わって、適当に背中を叩いてくれる。どっと部屋の中が沸いた。
(よかった。ユティと普通に話せている。ユティ
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