第4話 第二次ガイエスブルク要塞攻防戦
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00隻とグエン・バン・ヒュー艦隊8000も既にフェザーンを出立しており、合流すれば新天地派遣軍の戦力は80000隻を超える。
ここまで艦艇数が増えるとガイエスブルク要塞だけでの補給は厳しくなるが、移動要塞に改造されたレンテンベルク要塞がレンスプルト星域に配置されることが決定しており、それまでの辛抱である。
また、先日ガイエスブルク級の要塞であるオオサカ要塞が竣工し、これも遠からず新天地に配備されるだろう。
ガイエスブルク要塞にて補給や損傷艦艇の修理を行うロイエンタール、ミッターマイヤー、スプレイン艦隊に代わり、ファーレンハイト艦隊がレンスプルト星域の先にあるウルガンテ星域の制圧に向かった。
ウルガンテ星域の領主であるコッツペラー男爵は抵抗したものの、圧倒的戦力差の前には屈せざるを得なかった。
・・・・・
第二次レンスプルト星域会戦の後、首都星ロアキアに戻ったオリアスは統星艦隊の集結を命じ、各地から艦隊を集めた。
その数、約75000隻。
ロアキア史上最大の動員である。
「これより、我がロアキアの総力で以って侵略者どもの軍勢を叩きつぶす。全艦出撃!」
* * *
宇宙暦805年/帝国暦496年 11月25日。
ウルガンテ星域にロアキア軍が侵入し、第二次ガイエスブルク要塞攻防戦は開始された。
帝国軍約55000隻、ロアキア軍約75000隻。
艦艇数ではロアキア軍が上回っていたが、帝国軍にはガイエスブルク要塞がある。
「ウルガンテから送られてきた情報によりますと、どうやら敵軍の一部がロッソルン星域とハルトン星域の制圧に出向いているようです。その内の片方は、先日合流した増援部隊かと思われますが」
「それは好都合だな、各個撃破の好機だ」
オリアスがほくそ笑んでいると、オペレーターから報告が入る。
「前方に敵2個艦隊を捕捉、数25000」
「先日の艦隊か、マルゼアスとオルメに相手をさせろ。我らはその隙に要塞を攻撃し敵戦力の分断を図る」
帝国軍の戦力はロアキア軍の3分の1でしかなく、要塞攻略に割ける戦力は十分にある。
「(あの要塞を落とせば敵の作戦行動範囲を狭めることが出来る上、補給線が長大になり分断しやすくなる。今いる敵も撤退を選択せざる得まい)」
ロイエンタール、ミッターマイヤー艦隊とマルゼアス、オルメ艦隊が交戦状態に入った。
「よし、ライニッツ艦隊を要塞へ突入させろ」
オリアスの命を受け、ライニッツ中将率いる9000隻の艦艇がガイエスブルク要塞へと突入を開始する。
「敵はこのガイエスブルクを動く要塞程度にしか考えていないようだな。ガイエスハーケン発射用意……撃てぇ!」
ガイエスハーケンがライニッツ艦隊に撃ち込まれる。
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