第十三章 スバル時々なのは
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います」
返事は男そのものだ。
「じゃあ、居残り訓練は終了だ」
「ご苦労様です」
律儀に敬礼を受けた。
「さて、風呂にいくかー」
「はーい」
きちんと切り分けている辺り、エリオの今後の成長が楽しみな所だ。
●
庁舎の部屋の振り分けは一人一部屋を使い切りだ、なのは達上官は全員一人一部屋という豪勢な割り振りであった。
だが、俺となのはの部屋が隣同士であったのにはさすがに驚いた。
はやては俺達の事を認めていない様子であったのだが、やはり仕事上近い方が利便性が良いという判断だろうか。
「ケイタ。来ちゃった」
音符マークが付きそうな口調でさも普通に壁側から俺の部屋になのはが侵入してきた。
「おい、壁は?」
「んー? 無いね」
高町なのはの得意技、壁抜き。
そうか、壊したか。そうか……。
「ポスターで誤魔化しておいたから大丈夫なの」
「そういう問題じゃないと思う……」
それでも可愛らしい彼女に甘いと自分でも思う。
「バレなければ問題はないの」
言い切った。
それに対して俺の言葉を待たずに、
「んっ」
唇を合わせられた。
●
攻防としては女の方が攻撃的であった。
唇から舌を這わせて下に移動する。
その筋道を開ける様に手は服を脱がしていった。
とりわけ、口と手で男の物を攻めるのが巧くなっていた。
男のほうは直立のまま相手の成すままに受け入れた。
膝立ちで奉仕する姿を見るのはやはり男としての情欲を満たすものがある。
それでもやはり、互いに気持ち良くなりたい、させたいと思うのが男女の言葉のない意思疎通であった。男は前かがみになって臀部から手を滑らせて秘所を弄ぶ。
負けず劣らずで互いに果てるまで互いにせめぎ合う。
そして、互いに準備が整い繋がるのだ。
●
高町なのはの人生最大のミスであった。
壁抜きをして風通しを良くしたまでは良かったのだが、朝方にミウラ・ケイタの部屋の扉から外に出て自分の部屋に戻ってしまったのだ。
うっかりミスであった。
それをあろうことか偶然にも早朝訓練の申し込みに訪れていたスバル・ナカジマに発見されてしまったのであった。
「スバル、お願いだから内緒ね?」
「ええ、もちろん、なのはさんがミウラさんとそういう関係だとか思ってませんよ。ええ、夕べはお楽しみだとか、恋人だったとか、スキャンダルだとか思ってませんとも」
スバル・ナカジマの内情は、憧れの二人の秘密を握れたという喜びに満ちていた。
だからこそ、お願いするのだ。
「うぅ〜、どうすれば黙ってくれるのかな?」
「私の願いは、サンドイッチですね」
そう、比喩する。
つまりは、
「3Pでお願いします」
満面の笑
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