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ヘタリア大帝国
TURN68 連合軍の反撃その三

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「ラトビアで反撃開始っぺよ」
「またレニングラードに向かう」
 トリエステも言う。
「そうするとしよう」
「わかったっぺよ。それなら」
 こう話してだった。彼等は希望は失ってはいなかった。
 だがそれでもだった。ドクツの敗走は止まらなかった。
 中央でもだ。マンシュタインはスモレンスクから下がりながらドイツ達に述べていた。
「このままではです」
「うむ、ベラルーシもな」
「失うで」
 ドイツとオランダが答える。
「そしてロシア平原もか」
「悪い流れになっている」
「その通りです。ベラルーシで補給を受けます」
 マンシュタインはこう彼等にまた述べた。
「そしてです」
「緊急修理ですね」
 ドイツ妹が述べた。
「それを受けますね」
「その通りです。ここはそうします」
 こうドイツ妹にも述べる。
「そうしますので」
「わかりました」
「ベラルーシで態勢を立て直すことができれば」
 マンシュタインもトリエステと同じことを見ていた。
「また反撃に移れます」
「若しもですが」 
 だがここでオーストリアが述べた。
「ベラルーシでそれが出来なければ」
「はい、我が軍は完全に劣勢になります」
 マンシュタインはオーストリアの今の言葉にも冷静に答える。
「そうなります」
「その通りですね」
「まさにベラルーシが正念場です」
 戦線を立て直せるかどうかの。
「ですから何があろうとも」
「総統がちゃんとしてくれてるやろ」
 ベルギーは明るく言った。
「大丈夫やで」
「あの大怪獣への対策も考えてくれるんちゃう?」
 ポーランドも言う。
「まあ大丈夫だしーーー」
「ドクツの全ては総統が導いておられます」
 マンシュタインは意識せずにドクツの最大の問題点を誇りとして言ってしまった、彼ですらそのことに気付かない。
「その総統がおられる限り」
「ドクツは大丈夫だな」
「今は一時撤退しているだけです」
 だからこうドイツにも言えた。
「無事に下がりましょう」
「わかった。それではな」
 ドイツも頷く。ドクツ軍は撤退しているがそれは今だけだと思っていた。
 だが実情は違っていた、グレシアはベルリンの総統官邸において血相を変えて後方担当の参謀達に叫んでいた。
「ちょっと、どうしてなの!?」
「すいません、気付きませんでした」
「我々のミスです」
 参謀達も申し訳ない顔でグレシアに頭を下げる。
「出来ていると思ったのですが」
「それが」
「この程度の物資と資金だけではどうにもならないわよ」
 グレシアは顔は怒っているがその顔色は真っ青になっていた。
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