暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
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ょうか?
私は魔力の分布をみる為、何気なくカトレアに《探知》を使いました。
全身に薄らと分布する魔力を感じ取りました。そして先程患部と思われた位置に、魔力のダマ(小麦粉を液体に混ぜる時溶けずに残った奴)みたいなものが、出来ていたのです。
私はカトレアに、水の秘薬を飲むように頼みました。秘薬を飲んだ結果、ダマがどの様に変化するか見たかったのです。
結果は予想通り小さくなりました。ダマの縮小に伴い、周りの水の流れが良くなりました。詳しい原理は分かりませんが、原因はこれで確定ですね。
人間の体を密封された瓶と考えて、魔力はその中の空気と考えます。魔法を使うと、空気が減り瓶の中の気圧がさがります。
カトレアの場合は、瓶の中に空気の入った風船が有ると考えると、分かりやすいと思います。魔法を使うと、瓶の中の空気が減り気圧がさがる。すると風船が膨らむ。
風船
(
ダマ
)
が膨らむと、体内の水の流れが阻害され器官にダメージを与える。重要器官でそれが起こると、最悪死が待っています。
水の秘薬を飲んで回復するのは、瓶内に水を注入することと同義だと思います。
これまでの治療では、ダマを洗い流し位置を変えただけだったと考えると1とも辻褄が合います。
つまり体内のダマを、すべて取り除ければカトレアは完治すると言う事です。そこで私の思考を読み取ったのか、カトレアが話しかけて来ました。
「それで治療法は……」
私は少し考え、説明を始めました。
「一つ目は、ダマを物理的に体外へ引きずり出す方法です。(要するに外科手術)」
カトレアは、嫌そうに首を横に振りました。
「二つ目は、虚無魔法ディスペル・マジックによるダマの消去です」
今度は、複雑な表情で首を縦に振ふりました。
「三つ目は、先住魔法による治療に可能性があると思います」
カトレアは、首を傾げてしまいました。
「治療法は、この三つです」
私の言葉に、カトレアが首を傾げました。
「もう一つあるでしょう」「いや、このみ……」
「もう一つあるわね」「……はい」
私はカトレアの迫力に押され、頷いてしまいました。と言うか、心読めるなら聞かないで欲しかった。新手の苛めでしょうか?
「早く説明して」「はい」
「ディル=リフィーナにある魔術による治療です。……その、性魔術による治療です。男女で交わる事により、相手の体内にある魔力を操作します。これにより、ダマを体外に排出します」
ここでカトレアが、ニッコリと笑いました。
「拒否します」「認めません」
「無理です。第一私は精通もまだなんですよ」
「ならそれが済めば可能ね」
カトレアから、拒否は認めませんオー
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