暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
[13/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か止まらない様です。私はヒーリング《癒し》をかける為、カトレアに近づきました。するとカトレアは私の左手を捕まえ、傷口を重ねたのです。私とカトレアの血が、混じり合います。そして自分の薬指を、口に運びました。

「マギさんの知識からヒントを得て考えたお(まじな)いよ」

 私は問答無用で《癒し》をかけ、お互いの血を止めました。

(たしか互いの血を混ぜるのは、肉親になると言う呪いのはずです。同性の場合は兄弟・姉妹だったはず、男女の場合は……)

 そんな事を考えていると、カトレアはまだ血で汚れている私の薬指を口に含みました。俗に言う指チュパと言う奴です。舌の感触が、凄く艶めかしいと言うか生々しいと言うか……。

「はい。綺麗になったわ。……興奮した?」

 私は無言でカトレアの脳天に、チョップを落としていました。「ゴン!!」と結構派手な音がしたので、かなり痛いはずです。カトレアは涙目になりがら、口を尖らせていました。

「どっからそんな事覚えて来るんですか!?」

「ギルから」

 私はこの切り返しに、大いに脱力されられました。

「さっきの答え、保留じゃ無く拒否にしようかな……」

「私を自分色に染めておいて今更捨てるの?」

 言っている事は間違っていないけど、その言い方では私が極悪人です。それと微妙に脅されている気がするのは、気のせいでしょうか? この間カトレアは、ただニコニコと笑っているだけでした。

(この調子では私は一生、カトレアから逃げられないんだろうな)

「うん。逃がさない。その為にも早く治療してね」

 カトレアは私の孤独を知っています。だからこそ、これ程までに自信があるのでしょう。これは冗談抜きで、一生の付き合いになりますね。それを心の何処かで、嬉しいと感じている自分が恨めしい。



 私が思いつく検査は全部行いました。しかし原因らしき原因が、全く分からなかったのです。そこで、カトレアに分かる範囲の症状と検査で分かった事を、まとめる事にしました。

1.何処か1カ所が悪くなり治すと、別の1カ所が悪くなる。
2.魔法を使うと急激に体調が悪化する。
3.水の秘薬はそれなりに効く。
4.肉体的な原因は見当たらなかった。(但し中途半端なマギ知識での話)

 カトレアから提示されたのは、最初の3つです。

 借りに4を確定とするならば、原因は魔法的な物と見て良いでしょう。魔法を使うと、体内の魔力が減って体調が悪くなる。水の秘薬を飲むと水の魔力が補充されて、体調が回復する。魔力とは精神力であり生命力であるから……。

 そこでふと思いつきました。精神力と言う位だから、魔力を精製するのは頭とみて良いでしょう。しかし作られた魔力は、普段何処に格納されているのでし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ