暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第19話 ヴァリエール姉妹(長女抜き)
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か止まらない様です。私はヒーリング《癒し》をかける為、カトレアに近づきました。するとカトレアは私の左手を捕まえ、傷口を重ねたのです。私とカトレアの血が、混じり合います。そして自分の薬指を、口に運びました。
「マギさんの知識からヒントを得て考えたお
呪
(
まじな
)
いよ」
私は問答無用で《癒し》をかけ、お互いの血を止めました。
(たしか互いの血を混ぜるのは、肉親になると言う呪いのはずです。同性の場合は兄弟・姉妹だったはず、男女の場合は……)
そんな事を考えていると、カトレアはまだ血で汚れている私の薬指を口に含みました。俗に言う指チュパと言う奴です。舌の感触が、凄く艶めかしいと言うか生々しいと言うか……。
「はい。綺麗になったわ。……興奮した?」
私は無言でカトレアの脳天に、チョップを落としていました。「ゴン!!」と結構派手な音がしたので、かなり痛いはずです。カトレアは涙目になりがら、口を尖らせていました。
「どっからそんな事覚えて来るんですか!?」
「ギルから」
私はこの切り返しに、大いに脱力されられました。
「さっきの答え、保留じゃ無く拒否にしようかな……」
「私を自分色に染めておいて今更捨てるの?」
言っている事は間違っていないけど、その言い方では私が極悪人です。それと微妙に脅されている気がするのは、気のせいでしょうか? この間カトレアは、ただニコニコと笑っているだけでした。
(この調子では私は一生、カトレアから逃げられないんだろうな)
「うん。逃がさない。その為にも早く治療してね」
カトレアは私の孤独を知っています。だからこそ、これ程までに自信があるのでしょう。これは冗談抜きで、一生の付き合いになりますね。それを心の何処かで、嬉しいと感じている自分が恨めしい。
私が思いつく検査は全部行いました。しかし原因らしき原因が、全く分からなかったのです。そこで、カトレアに分かる範囲の症状と検査で分かった事を、まとめる事にしました。
1.何処か1カ所が悪くなり治すと、別の1カ所が悪くなる。
2.魔法を使うと急激に体調が悪化する。
3.水の秘薬はそれなりに効く。
4.肉体的な原因は見当たらなかった。(但し中途半端なマギ知識での話)
カトレアから提示されたのは、最初の3つです。
借りに4を確定とするならば、原因は魔法的な物と見て良いでしょう。魔法を使うと、体内の魔力が減って体調が悪くなる。水の秘薬を飲むと水の魔力が補充されて、体調が回復する。魔力とは精神力であり生命力であるから……。
そこでふと思いつきました。精神力と言う位だから、魔力を精製するのは頭とみて良いでしょう。しかし作られた魔力は、普段何処に格納されているのでし
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