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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-25王子と踊り手
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ホフマンの馬だったな」
「アリーナも、パトリシアの手入れを、手伝ってくれるの」
「ええっ!?パトリシアの……馬の手入れを、王子様がですか!?そ、それは、まずいのでは!手入れなら、ぼくがやっておきますから!」
「そう言うなら、今は任せても良いが。旅に出れば、どうせやるぞ」
「ええっ!?ブライさんも、それでいいって仰るんですか!?」
「聞いたわけでは無いが。大丈夫だろう」
「ええっ!?それで、いいんですか!?…………いや、いいんでしょうね。ぼくの価値観で、みなさんを測ろうというのが、間違いでした。取り乱して、すみません」
さんざん
狼狽
(
うろた
)
えた後、落ち着きを取り戻すホフマン。
「いや、構わない。むしろ、普通の反応だろう。驚いても受け入れるとは、ホフマンは柔軟だな」
「みなさんに、鍛えられましたから。でも、宿の人間として、お客様である王子様に、目の前で馬の手入れをさせるのは、やはり問題がありますので。今は、ぼくに任せていただけますか?」
「そうか。それなら、そうしよう。見ているのは構わないか?」
「はい。それは、もちろんです!」
「わたしは、手伝ってもいい?」
「うーん。身分という意味でなら、問題ないんですが。身分によってお客様の扱いを変えるというのは、どうなんでしょう。ユウさんは、お付きの
方
(
かた
)
というわけでもないですし。すみません、勉強不足で」
「わからないなら、やめておいたほうがいい?」
「そうですね。今回は、それでお願いします。ぼくが世話してやれる機会も、当分はありませんからね」
「そうね。パトリシアも、ホフマンさんにお世話してもらいたいよね」
「ありがとうございます。でも、ユウさんだけでなくアリーナ様にも、ずいぶん
懐
(
なつ
)
いてるみたいですね!ユウさんの
運命
(
うんめい
)
のお仲間だということですし、こいつもなにか感じてるのかなあ」
「パトリシアも、運命の仲間のようなものだからな!」
パトリシアが、鼻を鳴らす。
「パトリシアは、賢いな!」
「なんだか、
妬
(
や
)
けますね!パトリシア、しっかりやれよ!」
また、鼻を鳴らすパトリシア。
「……なんだか、呆れられたような。そうだな、お前はしっかりしてるもんな。うん、しっかりやるのは、ぼくだよな。頑張るよ」
「パトリシアも、ホフマンさんも、しっかりしてるから。大丈夫」
「……ありがとうございます、ユウさん」
朝食を
摂
(
と
)
り、準備を整え、一行は宿を出る。
見送るホフマンに、クリフトが声をかける。
「ホフマンさん。私が
臥
(
ふ
)
せっていたときに、色々と気を配って頂いたそうですね。お礼が遅くなって申し訳ありません。どうもありがとうございました」
微笑みかけられ、ホフマンの顔が赤くなる。
「い、いえ!当
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