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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-24乙女の想い
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(しなぞろ)えが良いの」
「ブライさん、これなんかいかがかしら。」
「ふむ。悪くないの」
「こちらも、お似合いになると思いますわ」
「ふむ。それも良いの」
「おばあちゃん、これは?」
「わしには、若すぎるかの。ユウちゃんやクリフトにならば、良いと思うがの。もう少し、落ち着いた物が良いのじゃよ」
「そうなのね。じゃあ、これは?」
「おお!これは、良いの!」
「まあ、ほんとね。どこにあったのかしら、気付かなかったわ。」
「本当ですね。ブライ様の知的な雰囲気に、よくお似合いになりますわ」
「安らぎのローブにも、合いそうですわね。」
「うん。おばあちゃんが、あれを着るって言ってたから」
「ふむ、そうか。他の装備品との()()いを考えるとは。ユウちゃん、趣味が良いの。では、これにしようかの」
「では、ご主人。これを、お願いしますわ。」
「トルネコ殿。支払いは、自分でするでな」
「いいえ。装備品の代金と宿泊費に食事代は、一行(いっこう)の財布から出すことで、ミネアさんともお話ししてありますの。その代わりに、戦利品は一旦(いったん)あたしのほうで預からせていただいて、各自(かくじ)裁量(さいりょう)で使えるお金は、あとであたしからお渡しすることになりますけれど。今お持ちのお金は、その分として取っておいてくださいな。」
「そうであったか。ならば、お願いするかの」
「ときどき、ミネアさんには収支(しゅうし)報告をすることにしていますから。ブライさんも、ご参加くださいね。」
「うむ」

 支払いを済ませ、金の髪飾りを受け取る。

「さて、次は。ユウちゃんの服を、買いに行きましょう。」
「わたしの?服なら、あるから。いらない」
「あら、だめよ!(あら)()えの一枚があるくらいでは、持っているうちに入らないわ!お母さまが()われた一枚はいいとしても、()()わせで買ったほうは、なんというか質素すぎるし。せっかく若くて可愛いんだから、可愛い服を着ないと!」
「なんと!それは、いかんの!旅の途中であまり荷物も増やせぬとは言え、だからこそ厳選(げんせん)した物を持たねばの!」
「馬車も船もあるということですから、服が多少増えたくらいなら、困ることも無いでしょう。ユウさんなら、可愛らしい服が似合いそうですね。選び()()がありますわ」
「え。あの」
「下着も、(そろ)えましょうね!」
「この町ならば、品揃えが良いからの。この機会を(のが)す手は無いでな」
「さあ、ユウさん。参りましょうか」


 戸惑う少女は女性たちに服屋に連行され、さんざん着せ替えを楽しまれた後に、早い段階で目を付けていた好みの服を選び出し、女性たちも納得のもと、新しい服を買い揃えた。

 更に、小遣(
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