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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-24乙女の想い
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いいですわね。」
「おお、さすが
姐御
(
あねご
)
だな。よく押さえてるぜ」
「ホフマンさんと、お話を聞きましたからね。」
「マーニャ、踊るのね」
「おう。来るか?」
「うん!」
「マーニャは、芸人と言っていたが。踊りをやるのか。
道理
(
どうり
)
で、動きが良いと思った。戦いの身のこなしの参考になりそうだな、俺も行こう」
「そういえば、あたしも見たことはありませんわね。ブライさん、お買い物の前に、見に行ってもいいかしら。」
「うむ。わしも、興味があるでの。そうしましょうぞ」
「では、私もお
供
(
とも
)
いたしますわ」
「なんだ、結局全員か。ま、
賑
(
にぎ
)
やかしになっていいな。じゃ、食って少し休んだら、行くぞ」
昼食後の食休みを取り、広場の使用許可を受けて、一行は町に出る。
講義の行われる場所には
僅
(
わず
)
かながら人が残っているが、事情を話せば
快
(
こころよ
)
く、むしろ娯楽を楽しみに、喜んで場所を譲られる。
宿からも話を聞きつけて来た客が集まり、
人集
(
ひとだか
)
りが更に人を呼んで、始まる前から
盛況
(
せいきょう
)
となる。
「宣伝もしねえのに、随分集まったな。ま、好都合だ」
「それじゃ、始めようか」
「おう」
いつものようにミネアが笛を吹き、曲に合わせてマーニャが舞う。
少女やトルネコ、町の者たちはもとより、城に出入りする踊りの
巧者
(
こうしゃ
)
たちで目が
肥
(
こ
)
えているはずのアリーナたちも、吸い寄せられるように
見
(
み
)
入
(
い
)
る。
囃
(
はや
)
し立てることも忘れたように踊りを、その
挙動
(
きょどう
)
のひとつひとつまでを、息を詰めて見つめていた観衆が、曲が終わると共に歓声を上げ、おひねりを投げ込み、再演を熱望する。
講義までまだ時間があることを確認し、別の曲で別の舞いを行い、更なる
喝采
(
かっさい
)
を浴びて、大好評のうちに
興行
(
こうぎょう
)
を終える。
「マーニャ殿が、このような素晴らしい踊り手であったとは!天は、
二物
(
にぶつ
)
も
三物
(
さんぶつ
)
も与えるものじゃな!」
「ありがとよ。こっちが、
本業
(
ほんぎょう
)
だからな」
「あんなにすてきなものを、今まで見なかっただなんて!なんてことかしら!」
「姐御が
故郷
(
くに
)
に戻ってたときに踊ってたんでな。悪かったな」
「本当に、素晴らしかったですわ!国王陛下の
御前
(
ごぜん
)
で舞われる
方々
(
かたがた
)
でも、ここまでのものではありませんでした!」
「クリフトでも、そんなんなるんだな」
「素晴らしい身のこなしだったな!ますます、手合わせがしてみたくなった!」
「しねえっつってんだろ」
「やっぱり、マーニャは、すごいね!」
「……なんか、嬢ちゃんだと落ち着くな。小せえからか?」
アリーナと女性たちが詰め寄る
様
(
さま
)
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