1話
1話 リンネ 1
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の物は好かないんだが」
「まぁ聞けって!実はな、今日この辺りでRINNEが収録をしているという情報を手に入れたんだ!いくつか目星をつけてるからお前にも協力お願いして探そうと思ってさ」
ポケットからこの辺りの地図を取り出すと、いくつか×印のついた箇所を指さす佑介を一瞥し、俺はその場を後にしようとした。だがすぐに捕まってしまう。
「離せ佑介、お前のくだらないストーカー行為に付き合わせようとするんじゃない。通報だけはしないでおいてやるから俺を帰らせろ。」
「そう言うなよ幼馴染かつ親友よ、タダで付き合わせるつもりはない。とても良い物をやるぞ?」
親友になった覚えは無いが、悲しいことにこいつとは小学校からの腐れ縁。なんのかんので俺の弱点を知っているから質が悪い。
「じゃっじゃじゃーん!なんと柚子葉嬢と朱里嬢の二人とデート出来るチケットー!。男子なら喉か手が出るいっぴ……おい待て帰ろうとすんな親友」
「何がとても良い物だよ……俺はあの二人とデートなんざしたくねぇぞ。そんなチケットよりもそこの100円バーガー奢ってもらったほうがよっぽどマシだ」
俺は駅のロッカー置き場正面にある有名チェーン店を指さした。佑介がやれやれといった様子で肩をすくめると、ちょっと待ってろとばかりにそちらへと歩き出した。
何を買ってくる気かは知らないがデート券よりはマシだろう。何が悲しくて佑介と同じ幼馴染の二人とデートせねばならんのか。確かに二人ともタイプの違う美人であり、現在通っている学園でファンクラブが出来るくらいにはなっているが、正直昔から知っている身としてはデートしたいとは思わない。そもそも佑介がどうやってあの二人のデート券を手に入れたのか不思議で仕方無いのだが……。
くだらないことを考えていると佑介が大きめの手提げ袋を掲げて帰ってきた。結構な量買わないとあんな袋はもらえないとはずなのだが。
「ほれ、晩飯代わりにでもしとけ。セットにチキンとか色々つけといたから。」
「すまんな佑介。それじゃあ俺はこれで帰るわ。」
「おう、お疲れー……ってちげぇよ!リンネ探し手伝ってくれる約束だろうが!手伝う気無いならその袋返、さなくていいわ。いいから手伝えっての。」
俺の懐事情を知っているからかここで返せと言わない辺りがこいつなりの優しさだろう。そろそろからかうのはやめておくか。
「分かった分かった、そのりんねとやらを探せばいいんだな?一緒に探すのか手分けして探すのかどっち……。」
袋からバーガーを一つ取り出し頬張ろうとした時、視線の先にいた存在に気付き思わず手を止めてしまう。
「どうした隆明、突然金魚みたいに口パクパクさせて。」
「佑
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