第二章 日記@
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私、草薙 素子はあの出来事を日記として残そうと思う。まあ、私が日記を書くなんて柄じゃ無いけど...
だけど...それだけ私にとってアノ事件は私に大きな衝撃と絶望を与えるモノだった。
この日記を見る者が居たら...どうかその日が私達が味わった地獄の様な日常では無く...
平和な世の中で在る事を心より願う。
1998年9月上旬、地下ハイブ潜入から早くも一週間が経った。
あの事件の後、直ぐに私は負傷した肩と足を治す為に公安のヘリでメディカルセンター搬送された。
損傷の具合は対した事は無く直ぐに治るモノだった。私を心配して同僚や友人が来てくれた。
少し照れ臭くもあったけど...みんなの気持ちに感謝しつつそれとは別に私は、あの時に彼が最後に発した言葉について考えていた。
『...止めてみろ。』
彼は私に...自分を止めてみろ。...そう言った。彼は私に何を為せ様としているの?
...分からない。
でも彼が...レナードがそれを私に望んで居るなら、私は彼を止めなければなら無い。
それが彼の教え子である私の使命だから...
治療を受けた次の日、私は退院した。そして直ぐに私は事件を調査する為にアノ悲劇の現場に向かった。
洋館に着くと、私は予想外の光景に驚きを禁じ得なかった。私が着いて最初に目に入ったモノは洋館の庭で犬と戯れる少女だった。
迷い込んでしまったのだろうか、私は庭で犬と戯れて居た少女に訪ねてみた。
すると、如何だろう。少女はここに昔から済んで居ると言うじゃないか。
そんなバカな話がある筈無い。
ここはアンブレラ社が地下研究所の連絡路を偽装する為に作られた洋館。
私は一度公安に戻り、洋館の主から戸籍・職業・経歴・その他に至るまで調べた。
...が、出てくるのは私の見た光景が疑い様の無い事実である事だけであった。
...早過ぎる。
例えアンブレラでも幾ら何でもこの周到さ...まさか初めから見通していたのか?イヤ、それにしたって対応が早過ぎる。まさか初めから...それならこの対応の早さにも納得出来る。
けど、では何の為に?
研究所を潰してまでアンブレラが得られる価値は何だ?
多くの職員と実験する研究所を失い、アンブレラの財政を圧迫するだけ...
...一体何が目的なの?
...一体何レナードは何をしようとしているの?
調べなければ...彼を止める為に...。
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