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第三十六話 橋での戦闘
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のHPを回復させる。
回復したキリトはすぐさま敵に斬りかかるがシュウに居たっては斬りかからなかった。どうやら敵の陣形と攻撃のパターンを読み、その隙を分析しているみたいだった。しかしキリトとシュウが傷つく事に変わりは無かった。

「もう良いよ、キリト君!シュウ君!!またスイルベーンから何時間か飛べば良いことじゃない!奪られたアイテムだってまた買えばいいよ!」

リーファが二人の傷ついて行く姿に我慢出来なくなったのか悲痛な声を張り上げるが・・・

「嫌だ」「Decline(断る)・・・」

キリトとシュウは顔だけをリーファに向けると真剣な視線を送る。

「ゲームだとしても・・・俺は失いたくないんだ!!」

「俺達はまだやられてねぇ・・・このまま何もせずにただやられて後悔する位なら俺はやる事をやって後悔した方が百倍マシだ・・・それに」

左手に持っていた閻魔刀を鍔をピンと弾くと刀身を少し出して【居合い】の構えを取る。

「勝利のイメージは俺の中に出来たからな・・・ユイ。作戦をリーファに伝えてくれ」

「了解です!」

ユイはキリトの胸ポケットから出て、シュウが考えた作戦を伝えた。
そして作戦の時が来た。まずは最後衛のサラマンダーが爆裂魔法を放ってきた時が第一だった。リーファはキリトとシュウを守るように防御魔法を張る。
防壁と火球がぶつかった瞬間火柱が立ち、キリトとシュウの姿は火柱に完全に消えてしまった。

「キリト!!」

「おう!!」

シュウの掛け声と共にキリトは大剣を掲げ、呪文の詠唱を始めた。それはキリトの種族【スプリガン】特有の幻惑魔法の一種で外見をモンスターに変える事が出来、攻撃力も底上げする事が出来る。
こんな状況下の中でそのような魔法を使用しても何の意味があるのかリーファには理解できなった。しかし次の瞬間リーファの思考は途絶える事になった。火柱が消え始めるとそこにはヤギの頭をした巨大なモンスターが雄叫びをあげながら立っており、その右肩にはシュウが立っていた。

「キリト君・・・なの?」

「さあ・・・反撃開始だ。行くぞ、キリト・・・」

静かにシュウが呟くとモンスターと化したキリトは雄叫びを上げながら前衛の盾に向かって走り始めた。
前衛達は巨大なモンスターとなったキリトに恐怖を抱いたのか態勢を崩す。その隙をキリトは見逃さずに鋭い爪と掌で前衛を蹴散らした。

「俺も行くか・・・」

シュウはキリトの肩を踏み台にすると魔法攻撃を仕掛けている最後衛のグループの中央まで一瞬で飛び掛かった。

「あの距離を一瞬で!?」

「Did you finish the ・・・ prayer(さあ・・・御祈りは済んだか)?」

シュウはすぐに【居合い】の構えを取ると閻魔刀を神速
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