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第三十六話 橋での戦闘
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った。
数分間の疾走を続けていると地底湖の上に小さくではあるが町が見えた。そして湖と町を繋ぐ橋を渡っているとその途中から三人の行く手を阻むように土で出来た巨大な壁が現れた。
「これ位!!」
キリトは背負っていた大剣を引き抜くと飛び上がり勢いを付けるとその壁を壊そうとしたが・・・
ガキィィィン!!!
「何!?」
キリトの斬撃は弾かれ、その反動で地面に倒れ付した。
「キリト!大丈夫か!?」
「ああ。この壁・・・なんで壊れないんだ?」
「無理よ。この壁は土魔法で出来てるから物理攻撃には凄く強いよ」
「なら!!シム・二ジャーリムス・テネブリス・フェチート・オルティオーネム・アド・オルチシェンダム・ノービス!!」
シュウは【ミラージュ・ソード】の詠唱を五秒も掛からない内に詠唱すると背後に10本の魔力刀を展開すると一斉に飛ばす。
しかし突き刺さってはいるが崩れる気配は無かった。シュウは魔力の無駄遣いを抑えるため破壊できない事を悟ったのか切り上げた。
「これでもダメか。クソ・・・こんな時にルシフェルかべオウルフがあればこんな壁一発で壊せるのによ!!」
シュウはSAOで使用していた武器達の事を愚痴っていたが直にリーファに尋ねる。
「リーファ。湖に入って向こうに渡る事は出来るのか?」
「それも無理ね。ここの湖には強力な水中モンスターが住んでるの。ウンディーネのサポートも無しに飛び込むのは自殺と同じ事よ」
それを聞いたキリトは跳ね起きて大剣を構えるとシュウも帯刀していたムラマサから閻魔刀に替え、左手に持った。
「リーファ。俺とシュウが突っ込むから君は後ろでサポートを頼む」
「前衛は俺達に任せてくれれば良い。行くぞ!キリト!!」
キリトはリーファにバックアップを頼み、シュウと一緒に斬りかかった。しばらくすると赤を象徴した種族【サラマンダー】が見えたがサラマンダー達は素早く体制を整え、迎撃に当たった。
そして大きな盾を持ったサラマンダー三人が一つに纏まり、キリトとシュウの斬撃を防いだ。
「こいつらの盾は硬ぇな。なら・・・っ!?」
シュウが後ろの連中に斬りかかろうとしたが盾のサラマンダーがそれを許さない。そして後ろの連中が爆裂魔法を唱えると大きな火球が複数、二人に襲い掛かった。
「うわっ!?」「ぐはっ!!」
反応に遅れた二人は火球の直撃を受けてしまい、吹き飛んだ。
(ちぃ、こいつら・・・隙がねぇな。敵の攻撃を鉄壁の盾で防ぎ、傷ついた盾をその後ろのヒーラーが回復させ、その隙をついてさらに後ろのメイジが高威力魔法で仕留める・・・シンプルだがこれ以上に厄介な戦法はねぇな)
「キリト君!!シュウ君!!」
リーファはすぐに回復魔法をかけ、ふたり
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