第8話
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こうやって修行を与えてくれているんです。今は我慢の時なんです」
笑いながら、自分に言い聞かせるようにアーシアは言う。
「お友達もいつかたくさんできると思ってますよ。私、夢があるんです。お友達と一緒にお花を買ったり、本を買ったりして・・・・・・・・・おしゃべりして・・・・・・・」
彼女は涙を溢れさせている。もう見てられなかった。
「アーシア、俺が友達になってやる。いや、もう友達だ」
アーシアがきょとんとしている。
「悪魔だけど、関係ない! 俺たちは友達だ!」
「それは契約ですか?」
「違うッ! 契約なんか必要じゃない。ただ、俺がアーシアと友達になりたいんだ!」
「私・・・・世間知らずで、日本語もしゃべれませんし、文化もわかりませんよ?」
「これから、知っていけばいい! 俺が教えてやる!」
俺はアーシアの手を握る。
「・・・・・・・・・・・・・私と友達になってくれるんですか?」
「ああ、もちろんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・(こくん)///」
涙を流しながら、アーシアはうなずいてくれた。
「僕もよかったら、友達になってくれないかな?」
「・・・・・・・・・私も、お願いします」
木場と小猫ちゃんが言ってくる。
「ああ、木場も小猫ちゃんもアーシアの友達だ」
「・・・・・・はい」
アーシアは小さな声だったけど、はっきりと返事をした。アーシアの手を握っている手が、ギュッと握り返される。
「ありがとうございます」
涙を拭って、笑顔を浮かべながらアーシアは俺にそう言った。今更ながら、手を握っているのが恥ずかしくなってきたぞ。
「部長? どうするんですか?」
「そうですね、リアス先輩。どうするんですか?」
渚がニヤニヤしながら、部長に問いかけた。
「これで、ダメなんて言ったら私、悪者じゃない」
「ええ、私も仲間に入れてほしいですわ」
朱乃さんが微笑みながら言う。
「まったく、仕方ないわね」
「さすがリアス先輩」
「ナギ、やめなさい」
口ではああ言っているが、部長の顔は優しさに満ちていた。
「アーシア、明日は遊びに行こう。いいですよね、部長?」
「ええ、かまわないわ。ただし―――」
「リアス先輩、朱乃先輩、ちょっといいですか?」
なにかを言おうとした。部長を渚が止める。そして、部長と朱乃さんを部室の隅へ連れて行き、内緒話を始めた。いったいなんだ?
Side out
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
Side 渚
「(アーシアの表情を見ると、あれは完
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