第7話
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Side リアス
「ナギったら、教会関係者を連れ去るなんて。・・・・・・・イッセー、ごめんなさいね。まさか、この依頼人のもとに「はぐれ悪魔祓い」が訪れるなんて計算外だったわ」
しかも、私の制止も聞かずに勝手に飛び出していくなんて・・・・・・。帰ったら、注意しなきゃね。
「・・・・・・・イッセー、怪我してるの?」
足を抑えているイッセーに話しかける。
「あ、すみません・・・・・。渚が来る前に、その・・・・撃たれちゃって。あ、あと、アーシア・・・・さっきのシスターは俺をかばってくれて・・・・・・。あ、あと、堕天使から狙われているみたいです」
半笑いで誤魔化そうとしているイッセー。ふつふつと怒りが湧いてくる。それと同時にナギがあのシスターを連れて行った理由に納得がいった。イッセーを助けたくれたから、ナギも助けたのね。
そして、私の視線ははぐれ悪魔祓いに移る。
「よくも、私のかわいい下僕をかわいがってくれたみたいね?」
低い声が私の口から洩れる。自分で言うのもなんだが、グレモリー家は情愛が深い。故に、自分の下僕が傷つけられるのを嫌う。
「はいはい。かわいがってあげましたよぉ。本当は全身くまなくザクザク切り刻む予定でござんしたが、どうにも邪魔が入りまして、それは夢幻となってしまいましたぁ」
神父の言葉に対し、私は魔力の弾を撃った。神父の後ろの家具が消し飛ぶ。よりにもよって、私の下僕をそんな目に合わせようとしていたなんて・・・・・・万死に値するわ!
「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さないことにしているの・・・・・・」
私は殺気を発し、周囲には紅い魔力がゆらゆらと立ち上っていた。
「! 部長、この家に堕天使らしき者たちの気配が複数近づいていますわ。このままでは、こちら不利になります」
朱乃が堕天使の気配を感じたのか、そう言う。私は神父を一睨みした。どうやら、時間切れのようね・・・・・・・。本当はこのはぐれ悪魔祓いを見逃すようなことはしたくないんだけど、ここは仕方がないわね。
「・・・・・・朱乃、イッセーを回収しだい、本拠地へ帰還するわ。ジャンプの用意を」
「はい」
朱乃が、呪文を唱え始める。足元にグレモリーを表す魔方陣が広がった。
「逃がすかって!」
それを邪魔するように神父が切り込んでくるが、小猫が大きなソファーを神父に投げつける。神父はそれを切り払うが、朱乃の詠唱はすでに終わっていて、私たちは本拠地であるオカルト研究部の部室にジャンプした。
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