暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第6話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 神父を見ると片手に拳銃が握られ、そこから煙が出ていた。

「ぐあぁぁ!」

 呻きながら膝をつく。この痛みは覚えている。光の痛みだ。

「死ね死ね悪魔! 死ね悪魔! 塵になって、宙を舞え!」

 笑いながら俺に止めを刺そうとしてくる。

「やめてください!」

聞き覚えのある声がした。視線だけを向けると俺の知っている子だった。

「アーシア!」

 俺が教会まで連れて行った金髪のシスターがそこにいた。

「おんやぁ? なんのつもりかな、アーシアちゃん?」

「! い、いやぁぁぁぁぁ!」

 壁に打ち付けられている死体を見て悲鳴を上げるアーシア。

「かわいい悲鳴ありがとう! この手の死体を見るのは初めてですかねぇ。悪魔に魅入られた人間はそうやって死んでもらうのですよぉ」

「そ、そんな・・・・」

 ふいに彼女の視線が俺をとらえた。

「フリード神父・・・・・・その人は?」

「人? 違う、違うこいつはクソ悪魔さ」

「―――っ。イッセーさんが・・・・・悪魔・・・・・?」

 その事実にショックだったのか、言葉を失っている。

 ・・・・・・・・知られたくなかった。あのままでよかったんだ。知らないままでよかった。俺は二度と会うつもりなんてなかったのに・・・・・。

「なになに? キミら知り合い? もしかして、悪魔とシスターの許されざる恋とか?」

 面白そうに言う神父。こいつは俺たちを交互に見ていた。

「アハハ! 人間と悪魔は相いれません! 特に教会関係者と悪魔ってのは天敵だ! まあいいや、とにかく俺はこの悪魔を殺せればぁ」

 まずい、このままじゃ殺される。そう思うと俺と神父の間にアーシアが割り込んだ。

「おいおい、マジですかー。アーシアたん、キミ、なにしてるかわかってる?」

「はい。・・・・・フリード神父、お願いです。この方を許してください」

 その一言に俺は声を詰まらせる。

「なにを言ってやがりますかぁ? 悪魔はクソだって教会で習ったろろうがぁ!」

 フリードはキレている。

「悪魔にだっていい人はいます」

「いねぇよ! バァァァァァァカ!」

 神父がアーシアを殴る。アーシアは床に転がった。

「堕天使の姉さんからはキミを殺さないように言われてるけど、ちょっとムカつきマックスざんすよ」

「おい、アーシア!」

 神父は倒れたアーシアを一瞥し、再度、俺に光の剣を向けてくる。

「庇ってくれた女の子を前にして、逃げらんねぇよな。よっしゃ、こい!」

 俺が勝てる見込みは少ないが、女の子を置いて逃げられるわけがない!

「え? え? マジ? マジ? 俺と戦うの? 死んじゃ――ウゲラッ!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ