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蒼き夢の果てに
第5章 契約
第62話 海軍食の基本と言えば?
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 次に問うならば、この部分について、ですか。
 エミール・アズナヴール。俺の前に、この地に派遣されていた北花壇騎士団所属の騎士00583号の、この地で行動する為の偽名。
 この人物が捜査中に行方が分からなくなったが故に、タバサに指令が下される事と成り、そのタバサが、母親の急病の為に任務を熟す事が難しく成った為に、その場に居た俺に対してこの仕事が回されて来たのですから。
 まして、この人物が任務の最中に消息を絶っている事が、この任務が帳簿の記載ミスや、別の倉庫や、港に物資を誤って移動させた事ではない可能性を高くしているのですが。

 但し、土地神と雖も、その土地に住む全ての人間の事を知って居る訳では有りません。まして、この世界。ハルケギニア世界に土地神に対する信仰などは存在していない為に……。

「我は、我を信仰する者と、この土地を守護する者。この土地以外の土地に住む者に関しては預かり知らぬ」

 俺の予想通りの答えを返して来た土地神が、その後、少しの陰の気を放ちながら、

「まして、ブリミル教に支配されたこの地は、土地神に対する信仰を失った以上、この地に住まう者と雖も、すべての人間の事を知っている訳では無い」

 ……と、答えて来たのでした。

 確かにブリミル教のような一神教は、精霊に対する信仰や、それに付随する土地神などに対する信仰などは邪教の教えとして破壊して行く物ですか。地球世界の例で言うのなら、その後に、その都市を守護する守護天使や守護聖人などが配置……規定される例もあるのですが、このハルケギニア世界に関してはその辺りは曖昧。
 まして、日本でも土地……つまり、自然と人間の絆が失われて、故郷。つまり、産土(うぶすな)の地と人間の絆が希薄となり、結果、日本の屋台骨を支えていた地脈の龍が行方不明となるような事件へと発展したのでした。

 聖別され、自然が産土の地と成らなければ、自然と言う物は人間に取って過酷な世界と成り、結果、牙を剥いて来る事も少なくは有りませんから。
 二十世紀最後の方から、人類に対して自然災害が多く成って来ているのは、この辺りにも原因が有ると思いますしね。

 おっと、この辺りは、今のトコロはあまり関係が有りませんでしたか。

 しかし、これで地道な捜査と言う物を行う必要が出て来たと言う事ですか。
 楽な任務だと思ったけど、この任務は、もしかすると、妙に調査に時間が掛かる。そう言う類の任務の可能性も出て来たと言う事ですね。

 俺は、またもや厄介な任務を押し付けて来たイザベラに対して、心の中でのみ悪態と共に小さくため息を吐く。
 しかし、それも内心でのみの対応。表面上は、当然のように礼儀正しい状態を維持しながら、

「ありがとう御座いました、土地神様。これから先の部分は自ら
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