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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
S〜魔術回路、覚醒
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きる状態だ。
後日精密検査を行った結果、優の力はかなり魔術寄りの能力だった。
魔術を詳しく知らない優本人には稀少技能である、と教えておいたが、魔術回路の制御は教え込むことに決めた。
あれだけの力だ。回路が暴走すればどうなるかは目に見えている。
そのようなことにならぬように力の扱い方を教えていくのが私の父親としての役目だろう。
ともかく、これからやれることをやっていくだけだ。
side ランス
フェイトに起こされた俺がアリシアの行ったであろうルーンを調べて分かったことは、アリシアはルーン魔術の天才だろうということだ。
術式を勘で組んだとは思えないほどの効力。だが、それと同時に魔力運用の効率の酷さも目立った。
アリシアの推定魔力量は生まれた時に計ったらBランクだったのだが、恐らくそれはアリシアの魔力体系が魔術回路に偏っている証拠でもある。
前に比べて開いている回路の数も増えている。恐らくだが、最大120本はあるだろう。
だが、そんな莫大な魔力に体が耐えられるはずがない。これは成長に合わせてリミッターをかける必要があるな。
「……ス、…ンス!」
「……ん?」
なにやら体が重い。
随分と考え込みすぎたのだろうか?
「ねぇ、わざとやってるでしょ?」
「な、なんでわかったんだよ!?」
「へぇ……」
考え込んでいる、と言う建前の元、パニックになりかけていたフェイトを放っておいたら誘導尋問でお仕置きされた。さらにいつの間にやらアリシアが俺の背中で昼寝を始めている。
何が起きているんかさっぱりわからん。
…………………………………………………………………
「で、どうなの?」
あの後、お仕置きから解放された後すぐに説明を求められる。労りとかあってもいいと思うんだが。
ちなみにアリシアは布団に入って夢の中だ。
「後でいろいろしてあげるから早く」
「考えを読むなって……」
相変わらずこちらの考えは筒抜けのようだ。と、ふざけるのはここまで。ここからは真面目な話だ。
「……アリシアが使ったのは間違いなく俺の使う“原初のルーン”だ。ただのルーンじゃあねえ」
「……やっぱりそうなんだ。じゃあもう一つ。アリシアの魔術回路……いったいどのくらいのレベルなの?」
この質問は恐らく、魔導師で言えばどのくらいのレベルを持つのか、という事だろう。
「大体魔導師ランクに換算すればS+ぐらいだ」
「そんなに!?」
「だが、制御が上手くできていない。大分無駄に垂れ流してる」
しかし、魔力運用のコツさえつかめばアリシアは俺以上のルーン使いになれるだけの素質を持っている。それだけじゃあねえ。これはま
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