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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
S〜魔術回路、覚醒
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旦那を起こしに行くことにした。




side 士郎


家に帰った私を出迎えてくれたなのはの顔はいつもの笑顔ではなく、大きな悩みを抱えているのが一目でわかるような憔悴した顔だった。


「……何があった?」
「……優がね、これを………」


そうして渡された二つの青い菱形の宝石は一度見せてもらったことのあるロストロギアだった。
だが、これを優が、とはどういうことなのだろうか?


「一つはレイジングハートの目の前で、もう一つは私の目の前で、作ったの……」
「……作った、だと?」
「うん。もしかして、投影魔術なのかな、と思ったんだけど……」


なのははそう言うが、恐らくこれは投影ではない。
私ですら強力なロストロギアを投影できたことは武器系統のもの以外はほとんどない。優はまだまともに魔術回路を扱えないのだから出来るわけはない。それにこのジュエルシードはかなり高レベルのロストロギアだというのだから尚更だ。
だからこれは全くの別系統の物であるはず。


「とりあえず、調べてみよう。解析、開始(トレース・オン)


調べた結果、高純度の魔力を含むただの宝石だった。やはりロストロギアではないようだ。
そして、これが投影品かどうかを調べるには破壊した時にどうなるかでわかる。
私は干将を投影し、ジュエルシードもどきを斬った。


「………やはり、か」


結果は予想通り。真っ二つになったまま、霧散したりせずに残っている。


「どういうことなの?」
「投影だったのなら構造を維持できなくなったときに霧散して消えるのだ。つまりこの宝石は確たる存在として生み出されたのだ。優の手によってな」


なのはが息を呑む。
確かに創生魔法というものはある。だが、それは既に存在する物質に魔力を通して組み上げるものだ。
つまり、魔力そのものを物質に変えている訳ではない。
だが、優のこれは無の状態から有を生み出してしまう。
これは私の投影以上に異質かもしれない力だ。


「ひとまずは優の魔術回路の半数以上を封印……もしくはリンカーコアにリミッターを付ける。レアスキルか魔術かはまだわからないが念のために両方やった方が良いかもしれないな」
「…うん」


やはり息子がこのような異能を持っている、と言うのは親として思うものがあるのだろう。
理解はしているが納得はしていない、と言ったニュアンスが含まれるような感じの返事だった。
そうして優が寝ている間に魔術回路の半数40本を封印。
リンカーコアには3ランクダウンのリミッターをかけた。
その状態の優をスキャンしたレイジングハートによると、魔力ランクAはあるそうだ。
更に魔術回路は私の三倍……子供には膨大過ぎる魔力を保有で
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