第五十七話 一応人間になる……いや、違うか?
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ダまで……規格外過ぎますよ……」
「あまり細かいことは気にしない方がいいですよ?」
「……本当に人間なんですか?」
「そのはずですけど?」
まあ、今日改変魔法で名実ともに人外になりましたけどね、とは言わなかった。
そんなことを言ってしまえば、それこそ卒倒しそうだったからである。
アンシーは諦めたように、もう一度大きく溜め息を吐く。
「……分かりました。新たな依頼を受けますか?」
「いえ、今日はもう止めときます」
「分かりました。お疲れ様でした。またお願い致します」
「は〜い。あ、そうだ! アンシーさんにこれ上げます」
闘悟はポケットの中から一枚の羽毛を取り出す。
「……えっ!? こ、これはガルーダの?」
目を大きく見開き確認する。
「そう、良かったらどうぞ?」
「え? で、でもいいんですか? これって、換金すればそれなりの……」
「ああ、いいですいいです。これは換金用に取ってきたやつじゃないですから。はい、どうぞ」
しばらく闘悟の手元を見ていたアンシーだが、微笑んでいる闘悟を見て頷く。
「あ、ありがとうございます!」
そうして、羽毛を手に取る。
「うわ〜綺麗……」
彼女は嬉しそうに頬を緩ませている。
火のように赤い羽毛は、宝石みたいにキラキラと輝いている。
まるでルビーのようだ。
「それじゃ、また来ます」
「あ、ありがとうございました!」
闘悟はそれに答えるように片手をヒラヒラさせる。
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