第五十六話 ここにきてツンデレかぁ
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太刀打ちできないだろう。
闘悟は手を軽く上げて立ち去ろうとした瞬間、ステリアが声を出す。
「ねえトーゴ」
「何だ?」
「一か月後、楽しみにしてるわよ?」
「ん?」
それだけ言うと、彼女は足早に去って行った。
一か月後というと、『ヴェルーナ魔武大会』がある。
もしかして、彼女も参加するのかもしれない。
大会は参加希望すれば誰でも参加できる。
たとえ他国の住民でも関係無い。
ヴェルーナと名がついているのは、ヴェルーナ魔法学園の闘武場で行うから、その名がついているだけなのだ。
だが最近は、専(もっぱ)ら参加者も少なくなり、ほとんど地元の者しか参加してはいなかった。
だが今回は、賞金もついてる。
まあ、一部疑問に思う商品(王妃のデコチュー)もあるが、賞金に釣られて参加する者がグッと増えるのは間違いないだろう。
この一か月で闘悟がやりたかったことの二つは経験できた。
後一つは、結果待ちだった。
すでに種は蒔(ま)いたが、それが芽になるかはもう少しで分かるだろう。
闘悟はそんなことを思いながら、グレイハーツに戻って行った。
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