暁 〜小説投稿サイト〜
トーゴの異世界無双
第五十六話 ここにきてツンデレかぁ
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
太刀打ちできないだろう。
 闘悟は手を軽く上げて立ち去ろうとした瞬間、ステリアが声を出す。


「ねえトーゴ」
「何だ?」
「一か月後、楽しみにしてるわよ?」
「ん?」


 それだけ言うと、彼女は足早に去って行った。
 一か月後というと、『ヴェルーナ魔武大会』がある。
 もしかして、彼女も参加するのかもしれない。


 大会は参加希望すれば誰でも参加できる。
 たとえ他国の住民でも関係無い。
 ヴェルーナと名がついているのは、ヴェルーナ魔法学園の闘武場で行うから、その名がついているだけなのだ。
 だが最近は、専(もっぱ)ら参加者も少なくなり、ほとんど地元の者しか参加してはいなかった。
 だが今回は、賞金もついてる。
 まあ、一部疑問に思う商品(王妃のデコチュー)もあるが、賞金に釣られて参加する者がグッと増えるのは間違いないだろう。


 この一か月で闘悟がやりたかったことの二つは経験できた。
 後一つは、結果待ちだった。
 すでに種は蒔(ま)いたが、それが芽になるかはもう少しで分かるだろう。
 闘悟はそんなことを思いながら、グレイハーツに戻って行った。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ