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トーゴの異世界無双
第五十六話 ここにきてツンデレかぁ
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 裏で暗殺とかされそうだしな。
 そうでなくても、変な嫌がらせとかされそうだし。


「さあ行くわよ?」
「……どこに?」
「もちろんアーダストリンクよ」
「行かねえぞオレ」
「え? な、何でよ!?」


 まるで、自分の思う通りにことが進んでると思っていたステリアはショックを受ける。


「だってさ、オレ学園にも通ってるし、今はグレイハーツの宮殿に住まわせてもらってるしな」
「学園? ああ、ヴェルーナのこと? ううん、それよりも宮殿に住んでるですって?」
「ああ」
「どういうこと?」


 闘悟は自分が『ネオアス』に来た経緯と、これまでの出来事を掻(か)い摘(つま)んで説明した。


「いよいよ、異世界人だっていう話に信憑性(しんぴょうせい)が出てきたわね」
「おいおい、まだ信じてなかったのかよ?」
「当たり前でしょ? 確かにアンタみたいな変人見たことないけど、異世界人だなんて、はいそうですかって信じられるわけないでしょ?」


 まあ、そうだよな。
 だが、それはともかく、誰が変人だ! 


「でも……そう、ヴェルーナに通ってるのね……」


 急に思案顔になるステリア。


「もしかしてアンタ、『ヴェルーナ魔武(まぶ)大会』に出る気?」
「まあな」
「そう…………分かったわ」
「ん?」


 思案顔を止めて、闘悟に視線を向ける。


「今日のところは、顔合わせということで納得してあげるわ」
「はあ……」
「でも、アタシはアンタを諦めたわけじゃないんだからね!」


 指を差しながら言ってくる。


「ほどほどにしてくれよ?」
「ええ、ほどほどにアンタを籠絡(ろうらく)してあげるわ!」
「籠絡って……」


 すると、ステリアは頬をさっと赤く染める。


「か、勘違いしないでよ! 気に入ったっていうのは……そう! オモチャとしてよ! 面白そうだから気に入ったの! 別に好きとかそういうんじゃないからね!」


 どこのツンデレだよおい。
 その仕草と言葉が似合うのは良しとするけども。


「へいへい、そんな必死に言わなくても理解してるから」
「べ、別に必死になってるわけじゃないわよ!」


 闘悟は頭を掻きながら肩を落とす。


「そんじゃ、麓(ふもと)まで行くか」
「う〜ホントに分かってんの?」


 闘悟はその問いを無視して歩き出した。


「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


 二人はそうして山を下りることになった。





「そんじゃ、気をつけろよ? まあ、ステリアなら大丈夫だと思うけど」


 何たって上級魔法の使い手だ。
 ここら辺の魔物では
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