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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
Q〜イクスヴェリア
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クス?」
と、思考の海に潜っていた私を心配そうに覗き込むヴィヴィオ。
「いえ、なんでもありません。少し、知り合いのことを思い出していただけですから」
そう、彼女の母体となったオリヴィエのことを……。
「もしかして、オリヴィエのこと?」
「ええ。彼女もあなたのような明るい人でしたよ」
「そっか。じゃあさ、オリヴィエのこと聞かせてよ!」
ヴィヴィオはそう言って私にオリヴィエの話を求める。
「わかりました。ではお話します。彼女と出会ったのは……」
side 士郎
ヴィヴィオとイクスヴェリアの二人を遠目から眺める私とスバル、ノーヴェ。
「行かなくていいのか?」
二人に問うも、
「いいんです。あたしはイクスが幸せなら、それで」
「あたしはちょっと、なぁ。雑談してても楽しい、って言う感覚がね……」
なんだか母親のようなことを言うスバルと、言葉よりも行動、というタイプのノーヴェ。
ただ、それだけではないだろう。あの二人の時間はなんだか割り込んではならないようなものの気がして混ざる気にならないのだ。
そうして二人を見守り続ける私たちだった。
…………………………………………………………………
「それじゃあ、この辺で」
すっかり日も暮れ、別れの時。
「今日はとても楽しかったです。ありがとうございました、ヴィヴィオ」
「私も、とっても楽しかったよ。だから……またね、イクス」
イクスの言葉を聞き、答えるヴィヴィオ。
そんなヴィヴィオに対してイクスはやわらかく微笑み、答えた。
「ええ、またね、ヴィヴィオ」
「……ッ、うん!!」
イクスの答えに対し、少し驚いたヴィヴィオだったが、すぐに満面の笑みを浮かべて返答した。
私は結局何もしてやれなかったが、ヴィヴィオが彼女に与えたものは次いつ目を覚ますかわからない彼女の希望となるだろう。
我が子ながら随分と成長したと思う。
……こうしてイクスヴェリアという少女とヴィヴィオの出会いが終わった。
この出来事はヴィヴィオにとっては忘れられない経験になったのだろう。
それから週一度は聖王教会へと赴き、イクスの見舞いをするようになったヴィヴィオであった。
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