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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
P〜母親、父親
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、来たみたい……」
「わかった。病院の方の手配はしておく。ヴィヴィオも手伝ってくれ」
「えっ?……うん」
明らかに様子がおかしい。
まるで何か迷っているようだ。
…………………………………………………………………
病院に到着し、陣痛に耐えるなのはの世話をしつつ夜を迎える。
分娩室に運ばれる頃にはかなり遅い時間となっていた。
「ヴィヴィオ」
「……」
朝からずっと悩んでいるらしいヴィヴィオは私の声も聞こえてないようだった。
「……いいのかな?」
と、思ったらちゃんと聞こえていたらしい。
返事を返してきた。
「どうしたんだ?」
「………私ってなんなんだろうって。パパとママとは血も繋がってないし、生まれ方だって特殊だし……。普通の子じゃないのにここにいてもいいのかな……って」
憂いの表情を見せ、そう語るヴィヴィオは、自分が邪魔者なんじゃないか、と思っているらしい。
そんなヴィヴィオに私は……
「莫迦者が」
拳骨を落とした。
「痛っ!?」
「もう忘れたのか?あの時のことを」
「あの時……あっ!」
全く分かっていないヴィヴィオにヒントをあげるとようやく気が付いたようだ。
「忘れてなんかない……忘れられるはずないもん」
「それにしては思い出すのが遅かったんじゃないか?」
「あ、あはは……」
ヴィヴィオの言う忘れられないこと、とは今の家に引っ越した時に交わした約束のことだ。
『どんな時でも家族一緒に』と言う約束。
血の繋がりがなくても家族だ、と言ってくれたママとパパが私の家族だと言って笑ったヴィヴィオ。
その約束を本人が忘れていた、というのは情けない。
「何にせよ、これからもヴィヴィオは私となのはの娘だ。それは変わらない」
「……うん!」
ようやくヴィヴィオに笑顔が戻った。
…………………………………………………………………
それから一時間程で子供は産まれた。男の子だそうだ。
「よう。無事産まれたようだな」
「おめでとう、なのは」
翌日の昼過ぎにはランサーとフェイトがアリシアを連れて見舞いに来た。
はやて達も夕方頃には着く、と連絡をもらっている。
「二人とも、わざわざありがとう」
「ふふふ、お互い様だよ。なのは」
なのははフェイトと話し込んでいる。ヴィヴィオは年の離れた弟に話しかけていた。
「私がお姉ちゃんのヴィヴィオだよ。よろしくね、優」
優
(
ゆう
)
。それがこの子の名前だ。優しい子に育つように、という願いを込めてなのはが考えた名前だ。
ヴィヴィオはそんな優を見ながら何
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