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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
P〜母親、父親
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side なのは


その連絡をもらったのは朝早くだった。
ヴィヴィオの学校の支度を手伝っていたらレイジングハートに通信が入っていた。相手ははやてちゃんのようだ。


「はい、なのはです」
「なのはちゃんか!?」
「は、はやてちゃん?どうしたのそんなに慌てて……」
「フェイトちゃんの事や!!陣痛始まったそうやで!!」
「えっ!?」




…………………………………………………………………


その後、ヴィヴィオを送り出した私たちは車で病院に向かった。


「はやてちゃん!」
「おお、二人とも来たか。全く、ランスもタイミング悪いなぁ……」
「どういうこと?」
「任務の帰りが丁度今日の夜なんよ。だから代わりに非番だった私がフェイトちゃん見てたら……」
「陣痛が来てしまった、と」
「そういうこと。はぁ……予定日の2日前やからなんかあるかも、とは思ってたけど……」


はやてちゃんもランス君も何と言うか、運が悪いよね。
ランス君は立ち会えないし、はやてちゃんは色々なところに連絡したりとかしなきゃいけなかっただろうし。


「…………うーっ!っはあ、はぁ」
「はい、吸ってー。吐いてー」


分娩室からはフェイトちゃんの呻き声が聞こえてくる。
私も二か月後くらいには……
そう考えると少し緊張してしまった。


「てかごめんな。私そろそろ限界や……。後は、頼んだで……」


そんな私の心情などお構いなしにはやてちゃんは寝てしまった。


「はやても大変だっただろう。病院に連絡してから一睡もしていないそうだからな」
「そうなの?」
「聞いてなかったのか?」


どうやら私が考え事をしていた間に説明があったらしい。


「うん……ちょっと考え事してて。それで、いつから寝てなかったの?」
「昨日の夜からずっとだ。深夜2時くらいに始まったそうだからな」
「そうだったんだ……」


はやてちゃんもすごく頑張ってたんだな、ということが分かったのでそのまま寝かせておいてあげる。
その後は士郎君と二人でゆっくり待った。




…………………………………………………………………


それから一時間程で産声が聞こえてきた。
無事に産まれたようで良かった。


「うむぅ………」
「あ、はやてちゃんおはよう」
「うん。おはよう………ってちゃうやろ!?」


一人ノリツッコミ。相変わらずである。


「どうなったんや?無事に産まれたんか?」
「ついさっきね。産声も聞こえてるでしょ?」
「あ………ホンマやな……」


それにしても、大変そうだったな……。
次は私……なんだよね。
頑張らないと!!




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