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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
O〜『魔法使い』がやってくる(後編)
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side ヴィヴィオ


あれから一週間がたち、ようやく帰るための手掛かり……凛さんが言うには元の世界の座標を掴んだそうだ。


「で、問題は魔力なんだけど……」
「凛の魔力でなければならないのだったな。地道にやっていくしかないだろう」


しかし、帰るためにはかなりの魔力が必要らしい。
期間にして一週間。その間ずっと魔力を溜め続けていくそうだ。


「魔術って大変なんだなー」
「いや、これは第二魔法よ。魔術に比べても大変なのは仕方がないわ」


と、魔術に対しての感想を言ったら凛さんに指摘されてしまった。


「ま、とりあえず……もう一週間お世話になります」
「む…君は相変わらずの無計k「はい!こちらこそ!」……なのは」
「うん?何かな?あ・な・た?」
「……いや、何でもない」


ママ、強し。我が家の上下関係を思い知った私であった。
……しかし、財布も台所も基本的にはパパが掌握してるはず何だけど……何でだろうね?
ランスさんの所なら分かるんだけどね。あの人は仕事の時以外は家でゴロゴロしているか、お酒を飲んでるか、ナンパしにいっているかのどれかだし。
パパにニート認定されてるし。


「やはり嫁には勝てないんだな……」


そう言う士郎さんの背中からは哀愁が漂っていた。




side 凛


その日の夜、私はアーチャーと公園にいた。


「で、わざわざこんな所まで来て何の用だ?」
「私は聞きたいだけよ。アンタ……帰る気はないの?」
「帰る、か」


私はアーチャーが元いた世界に対する執着を持っているのかを確かめたくてここまで呼び出したのだ。
なのはちゃんとかヴィヴィオちゃんの前では言えないだろうし。


「その表現は違うぞ、凛」
「え?」
「私の帰る所はなのはとヴィヴィオの所だからな」


一瞬コイツが何を言ってるのかわからなかったが、落ち着いてみれば答えは既に出ていたのだった。


「そう。ならいいの。アンタがいいならもうこの話は終わり。帰りましょう」
「まさかこれだけのために……?」
「そうよ。アンタが今の生活を大事にしていることはよくわかったから。私はもう何も言わない。幸せになんなさいよ」


そう言って一足先に公園を出る。私が先頭を行き、アイツが後ろからついてくる。まるで聖杯戦争の時みたい、と一瞬だけ思った。





side なのは


寝室で布団に入ろうとした時、凛さんが話しかけてきた。


「ねえ、なのはちゃん」
「なんですか?」
「アイツのことなんだけど………」


アイツ、というのは士郎君のこと。


「あなたといる時ね、凄く優しい顔してるのよ。私との別れの
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