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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
M〜『魔法使い』がやってくる(前編)
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side ヴィヴィオ


その日は学校の帰り道に、公園の近くを通りました。
その時に出会ったんです。本物の『魔法使い』と……。




………………………………………………………………


「あれ?誰の声だろう?」


公園の横を通り過ぎようとしたとき、言い争うような声が聞こえてきました。
――…から、やめておけって……たんだよ!――
――しょう……いじゃな……こんな……になるなんてわからない………――
その声には聞き覚えがあるような、ないような、そんな不思議な感覚のする声でした。
気がつけば私はその声に導かれるように公園の中へ入って行っていました。


「どうすんだよ!言葉は通じないし、字は何となくしかわからないし、おまけに月が二つ!どう考えても異世界だろ!」
「そんなことわかってるわよ!穴のサイズ間違えただけでこんなことになるなんてわかるわけないじゃない!」
「至ったからって簡単に平行世界に渡ろうなんて言うからだろ!」
「士郎だって賛成したじゃない!」
「凛がこんなところでうっかりを出すなんて思わなかったんだよ!」
「何よ!もう知らないんだから!」


その声の主は黒くて長い艶のある髪をストレートに下ろした女性と、少しだけ色の抜けた赤毛に程よく日焼けした肌が印象的な男性が地球の言葉、パパとママの出身地日本の言葉で言い争っていたものでした。
男性の後ろ姿がどことなくパパに似ているように感じた私は声をかけていた。


「あのー?」
「ん?……なあ、今君日本語で話しかけた?」
「は、はい。日本にはたまに行くので話せるんです」
「ちょっといいかしら?」


女性が私に話しかけてくる。


「なんですか?」
「私達、迷っちゃったみたいなの。この町の名前を教えてくれないかしら?」
「ここはミッドチルダの首都クラナガンにある中央市民公園です」
「はい?」
「お二人は地球の人ですか?」
「え、ええ」


あの対応と言い争いの内容からして次元漂流者だろう。
とりあえずパパかママに伝えればいいかな?


「あの!私の両親が管理局員なのでもしかしたら力になれるかもしれません!」
「「管理局?」」


二人とも疑問はあるようだが、何やら小声で相談すると、


「それじゃあ両親の所に案内してもらえないかな?」


男性の方がそう言ってきた。女性の方は不満があるのか渋い顔をしている。


「多分二人とも家にいると思うので着いてきてください!」
「ありがとう。俺は遠坂士郎。こっちは妻の…」
「遠坂凛よ。よろしくね」
「はい!私は衛宮ヴィヴィオって言います!」


私が名乗ると何やら考え込んだ二人だけど、すぐに


「それじゃあよろし
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