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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
K〜特別事件対応課
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実は非情だった。
「ひッ………」
「………!」
奴が子供たちに気付く。迷っている時間はない。
「必滅の……黄薔薇!!」
ランサーほどの精度はないが、1kmくらいならば確実に当てることなど造作もない。
これでこちらに注意が向くはず……そう、向くはずだったのだ。
しかし、奴は左腕を貫かれたというのに、血の一滴も出ていない。
その上、こちらには見向きもせずに子供たちへと向かって行った。
「させん!」
強化をかけた体で一直線に飛び、奴よりも先に子供たちのところへ着いた。
背後から聞こえてくる怯えた声。何とかしてこの子らを逃がさねば……
そのためには目の前のこいつを何とかせねばなるまい。
「貴様、何者だ?」
「………」
「だんまりか。ならば……」
牽制のため黒鍵を三本投擲する。
奴はそれを避けず、
分
(
・
)
解
(
・
)
し
(
・
)
て
(
・
)
取
(
・
)
り
(
・
)
込
(
・
)
ん
(
・
)
だ
(
・
)
。
「厄介な……!」
しかし、ここで必滅の黄薔薇が刺さったままであることに気づいた。
(宝具を分解することはできないのか?……やってみるか)
仮説をもとに使う宝具は日本古来の名刀。
ヤマタノオロチの首から出てきたと言われる
天叢雲剣
(
あまのむらくものつるぎ
)
。
「
投影、開始
(
トレース・オン
)
!」
天叢雲剣はすらりとした刀身を持つ太刀。
別名の示す様に植物を切る際にはいかなる場合も一刀のもとに切り伏せる概念武装でもある。
単純な切れ味だけでも一級品の宝具だ。
これならば奴にも有効打を与えられるだろう。
そう思ったが、奴の行動は予想を裏切るものだった。
なんと、右半身を狙った攻撃を左腕を犠牲にして逃れたのだ。
さらにその腕は地面に落ちると虹色の粒子になって霧散した。
それだけでなく、奴は周りの物質を取り込み、左腕を再生させた。
「なんてやつだ………」
「………」
奴の腕が再生する前、中身が見えた。
その中身は虹色の光が渦巻いている亜空間のようだった。
どうやらこいつは人ではないようだ。
状況から察するにロストロギアの暴走体だろう。
ならば遠慮は不要。一撃で葬り去る!
その前に子供たちを結界で保護しておく。
「――
Anfang
(
セット
)
」
認識阻害と衝撃緩和の結界を張って、子供たちを守る。
これで後は奴を倒すのみ!
この状況で使える一撃で葬り去る威力を持つものはあれしかない。
「
投影、開始
(
トレース・オン
)
。
投影、装填
(
トリガー・オフ
)
。
全工程投影完了
(
セット
)
、
是、射殺す百頭
(
ナインライブスブレイドワークス
)
……!」
そう。ヘラクレス
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