第180話
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間、麻生のアッパーが前の男の顎を捉える。
後ろに倒れる男の身体を蹴り、後ろに移動。
もう一人の男にも顔面に拳を一撃与える。
じっと立っていては同じ様に挟撃されるので、後ろに移動した勢いのまま四人の男に向かって走る。
身構える男達の一番近い男に向かって、ライダーキックのような跳び蹴りを与える。
顔面を的確に捉え、地面に降り、右足を軸にして一回転。
遠心力に任せて、素早い拳の一撃をみぞに入れる。
ナイフを麻生の背中に向かって刺そうとするが、振り返りナイフを持っている手首を掴む。
掌底を顎に入れ、最後の一人は中腰の姿勢になりタックルの要領で突っ込み、壁に叩きつける。
(後、七人。)
残っている数を確認しようと視線を向けると、暴動の数が一四人と倍になっていた。
四人を倒している内に新しい暴動が加わったのだ。
(これじゃあキリがない。
・・・・・・逃げるか。)
ただで逃げても追い掛け回されるだけ。
麻生は能力を使い、緑のマント創り、それを身に纏い身体を覆い隠すようにすると。
暴動達の視界から麻生の姿が消えた。
さすがに標的としていた対象が消えたのを見て、眼を見開かせ、麻生が立っていた場所に駆け寄る。
「辺りにいる筈だ、探せ!!」
誰かがそう言うと、暴動達は何人かに分かれて路地などを捜索しに行く。
麻生が創ったのはロビンフッドと言う英霊が持つ、宝具の一つ『顔の無い王』。
緑のマントでこれを身に纏えば、自信の姿を透明化させることができる。
実際に麻生はその場から少ししか移動していない。
宝具は創れば、後は自分の魔力だけで充分なので能力使用時間は使用しない。
(もう少し引き付けたかったが、時間がない。
教皇庁宮殿に向かわないと。)
足音を立てないように、教皇庁宮殿に向かう。
向かっている途中で携帯が震えだした。
周りを確認して人がいないのが分かると、携帯を取り出す。
画面には土御門元春と表示されていた。
「キョウやん、今はどこにいる?」
「教皇庁宮殿に向かっている。」
「やっぱりそこを目指すか。
カミやんは近くか?」
簡単に今までの経緯を説明する。
パラシュートで川に落ちてから、天草式の五和と出会い、今は暴動を惹きつけるために単独行動をしていることを。
「当麻に用があるのなら、あいつの携帯にかけろ。」
「分かった。
まぁ、キョウやんにも知らせたい事がある。
移動している最中に、白い白衣を着て、後ろで括られ腰まで伸びた茶髪の男か女を見なかったか?
身長は大体一七六センチくらいだ。」
思い返すが、該当する人物は見ていない。
この状況で白衣を着た人物が視界に入れば、嫌でも印象を覚える筈だ。
「見ていない。
どうかした
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