第四章 空白期編
第九十九話 『愛の証明編 奇跡の出会い、覚悟の証』
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八神家にはアインスを除いた全員が揃っていて、後シホとアルトリアとネロの三人。そして急遽呼び出された“カレン・ルージュ”がいた。
「…それで、アインスさんがライに誘拐されたというのは本当ですか?」
「ああ…。私がもっと気をつけていればアインスは…。くっ…!」
「士郎、今は後悔は後にしてアインスを救出することを考えましょう。それに新たに現れたサーヴァント“アヴェンジャー”についても色々と調べないといけないし」
「アヴェンジャー…いえ、ライについては私が説明します」
それでカレンはライゼルについて語りだす。
それは奇しくもライゼルがアインスに語る内容と同じだった。
それを聞き終えて、
「士郎に…いや、エミヤに恨みを持つ英霊か…」
「俺も知らない奴だな…大抵の裏世界の奴らは知っているつもりだったが…」
志貴がそう口を開く。
「私も死徒じゃない吸血鬼なんて初めて聞いたわ。ヴラドV世でもないしね〜」
「ということはその世界だけの吸血鬼ということかな?」
「おそらくな…そしてこの世界にはそう言った限定された者達がやってきたりなり記憶を持って生まれてきたりなどするのだろう」
「“特異点”の世界ということかしら…?」
「そうやね。シホちゃんや士郎、それに言峰綺礼も別の世界からまるで引き寄せられたみたいにこの世界にやってきたわけやし…」
それを通信越しで聞いていたリンディが、
『そういった関係の深そうな人も出てくる可能性がこれからも出てくるわけですね。カレンさんもシホさん達のどれかの並行世界から記憶を持って生まれ変わってきたわけですし…』
「業が深い話だな…」
「それより早くアインスを助けに行こうぜ! あいつが殺されちまったら嫌だからな!」
「そうですね、ヴィータちゃん!」
ヴィータとリインが声を上げる。
『でも、肝心のどこに連れてかれたのかが分からないとどうにもならないしね…ナハトヴァールの反応も辿れないしね』
エイミィがそう話しをしだした時だった。
同時間でライゼルが剣から魔力を発生しだして自身を囮にして士郎達をおびき寄せる。
『ッ!? 急にでかい魔力反応が観測されたよ! 場所を転送するね!』
それでこの場にいる全員が観測された場所へと向かう。
観測された場所は偶然なのか以前にシホがこの世界にやってきた山奥だった。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
私達が指定された場所に到着するとアヴェンジャー…いや、ライゼルが腕を組み無言で立ち尽くしていた。
「………」
「士郎! それに我が主!」
ライゼルのとなりには無事な姿のアインスの姿があった。
よかった。殺されていなかったのだな。
アインスの無事に安堵の息を吐き、しかし
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