第75話 邪悪なる光、打ち砕け!偉大な勇者よ
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「やったな! 大介さん」
ベガ大王親衛隊の襲撃を見事切り抜けた後の甲児がそう告げた。その言葉に大介は笑みを浮かべて返してくれた。
「有り難う。こうしてあいつらに勝てたのも、皆のお陰だよ」
「へへっ、よせやい。改めてそう言われると何かくすぐったいぜ」
自分の事で褒められたと思っているのか、鼻を擦りながら嬉しそうな甲児であった。
現在、戦闘を終えた一同は一路宇宙科学研究所に来ていた。戦闘後の修復、及び点検作業を行う為だ。
幸い、破損したのはスペイザーのみであり、そのスペイザーの修復も間も無く完了する手筈となっている。
「ねぇねぇ甲児。次は何処へ行くつもりなの?」
「ん、そうだなぁ……これと言って特に何も考えてなかったんだけど……ってか、マリアちゃん!」
今更ながら疑問を投げつけてきたのがマリアだと言うのに気付き甲児は驚いた。
いきなり親しみを込めてそう呼ばれたものだから意識してなかった為に反応が遅れたのだ。
「どうしたのよ? そんな素っ頓狂な声あげちゃってさぁ」
「い、いや……俺達会って間もないのに結構フレンドリーに話すんだなぁ。って思ってさ」
「良いじゃない。私達はもう仲間なんだしさ」
どうやら大介の妹であるマリアは結構サバサバした性格のようだ。前向きと言う所だろう。
悪く言うと無鉄砲と言えるかも知れないが。
「それはそうと、本当に何処へ行くか考えてないんですか?」
「あぁ、何せ大介さんの所に行くだけで頭一杯だったからな」
以外な落とし穴であった。戦力増強を目的として皆と別行動をしていたのだが、結局のところグレンダイザーを仲間に入れる事しか頭になかったのである。
「えぇい、考えてても仕方ねぇや。次に向う場所は科学要塞研究所! 此処で決まりだ」
「き、急に決めましたね」
相変わらず思い立ったら即決なようだ。其処は甲児らしいと言えばらしいのだが。
「すまない甲児君。本来なら大介達も同行させたかったんだが、先の戦闘の際に負ったダメージの修復とダブルスペイザーの最終調整を行わなければならないんだ」
「そうですか、だったら僕達だけで先に向います。後で合流しましょう」
宇門博士がそう言うのならば仕方ない。どの道、これ以上此処でこれ以上時間を潰す訳にはいかない。こうなれば自分達だけで行くしかない。
「それじゃ、俺達は先に行きます。でも、なるだけ早めに頼みますよ」
「あぁ、待っててくれ甲児君。必ず合流する」
再会の約束を果たし、甲児となのはの二人は宇宙科学研究所を後にした。
次なる目的地は科学要塞研究所だ。
二人共行った事はないが一応地理はある。迷う事はない筈だ。
そして、その科学要塞研究所にはあのグレートマジンガーが居る筈だ。グレートを仲間に出来ればそれは大きな戦力となりえるだろう。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ