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スーパーヒーロー戦記
第75話 邪悪なる光、打ち砕け!偉大な勇者よ
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 その光景は正しく圧巻であった。
 一瞬。正に一瞬の出来事であった。その一瞬の内に目の前に居た3体のベガ獣は、そして例の怪物は胴体から分断させられてしまったのだ。
「す、凄い……」
「あ、あれがグレートマジンガーの新兵器の威力なのか―――」
「その通りだ。推測だが、このグレートブースターは水爆並の威力があると言うそうだ」
「す、水爆並だってぇ!?」
 それは凄まじい威力であった。
 そして、同時に心強い味方の到来により戦局は一気にこちら側へと傾いた。
 残すは本当に大型円盤のみとなった。
 その大型円盤が突如踵を返して逃げ帰ろうとしている。
「野郎、このまま無事に逃げ帰れると思うなよ!」
「マジンガーZ、グレートのブレードを使え!」
 グレートの手から投げられた両刃の剣をマジンガーZが受け取る。
 マジンガーZの手には少々大振りな剣であった。
「やるぞ! マジンガーZ」
「おう! けど、その前にあんたに一言言っておくぜ」
「ん?」
 甲児に呼び止められた鉄也がふと、Zの方を見た。
「俺は兜甲児ってんだ。んで、この隣に居るちっこいのが高町なのはってんだ」
「よ、宜しくお願いします」
「そうか、俺は剣鉄也だ。さぁ、共に奴を倒そう。甲児君!」
「おう、行くぜぇ、鉄也さん!」
 互いに名を名乗り、そして再度マザーバーンへと狙いを絞った。
 マザーバーン内では大慌てであった。無論、その中心人物であったバレンドスもまた同じ事であり。
「お、おのれ! まさかピクドロンが倒されるとは。撤退だ。急いで撤退しろ! 早くしないと俺の身が―――」
「ば、バレンドス隊長!」
「はっ!」
 バレンドス他一同の視線がモニターへと映し出された。
 其処に映っていたのは、巨大なマジンガーブレードをマザーバーンへ向けて突き刺そうとするダブルマジンガーの姿があった。
 その姿を目撃した時には、既に手遅れであった。ダブルマジンガーの持つ剣が深くマザーバーンへと突き刺さった。
 根元までブレードを突き刺した後、そのブレードを持ったまま二体の魔神は高速で飛行した。
 やたらめったらに飛行し続け、それと同時にマザーバーンが瞬く間にズタズタに切り裂かれていく。
 二体の魔神が離れた頃にはその姿は見るも無残な物となっていた。
「トドメだ! 行くぞ甲児君!」
「おうよ、これでリベンジマッチは俺達の勝ちだ!」
 グレートの胸からブレストバーンが、そして、マジンガーZの胸からブレストファイヤーが発せられた。それらがマザーバーンのボディを焼き焦がし、溶かし尽くしていく。
 中に居るベガ星人は元より、司令官であるバレンドス諸とも跡形も残らずに。
 恐らく、中ではバレンドスやベガ星人達が断末魔の悲鳴を挙げているだろう。だが、その悲鳴すら、マザ
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