第75話 邪悪なる光、打ち砕け!偉大な勇者よ
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チェーンを切断してくれた。
それだけじゃない、回転するそれはすぐ右上に居たベガ獣を下部から突き上げる形で切り裂き、真っ二つに切断してしまった。
「あれは!?」
チェーンを切り裂き、ベガ獣を一体仕留めた回転するそれは弧を描く動きでそのまま持ち主の下へと戻って行った。
其処に居たのはマジンガーZと同じ姿をした巨人であった。
回転していたそれはその巨人の胸に収まる。ブイ字型の放熱板であった。
「あれは、グレートマジンガー!」
「待たせたな、マジンガーZ!」
拘束を抜け出したマジンガーZの隣に並び立つグレートマジンガー。
かつて、甲児は一度このグレートマジンガーに助けられた事がある。そして、これで二度目となった。
「ちぇっ、またあんたに助けられたみたいだな」
「何を言うんだ。君がこうして時間を稼いでくれたお陰で研究所を守れたんだ。今回は貸し借りなしさ」
甲児のその言葉にグレートの操縦者である剣鉄也が笑みを浮かべて返す。
其処へ再度怪物の体から光の矢が放たれた。
「危ない!」
「おっと!」
二体の魔神は飛び退きその矢をかわす。その後も間髪入れずに矢を次々と放っていく。
「なぁあんた、あの怪物と戦ったことがあるのか?」
「あぁ、気をつけろ。奴は俺とゲッターチームを先頭不能に追い込んだ強敵だぞ!」
「上等じゃねぇか! こうなりゃダブルマジンガーでリベンジマッチと行こうぜ!」
強気で息巻く甲児。だが、依然として打つ手がないのは変わりない。
戦力が増えたとしても、決定打がなければ勝ち目がないのも同じだ。
その上、その周囲にはまだ後3体のベガ獣の姿がある。
戦力的にもこちらが不利なのには変わりなかった。
「くそぉ、折角リベンジマッチを挑める瞬間が来たってのに、このままじゃまた奴に煮え湯を飲まされる羽目んなっちまう」
「グレートマジンガー、聞こえるか? あの怪物の内部には恐らく機械的な何かで作られてる筈だ!」
「何?」
甲児のその発言に鉄也は眉をひくつかせた。今までそんな事に気づく事などなかったのだが、もしそうだと言うのならまだ勝機はあるかも知れない。
「よし、物は試しだ! 行くぞ、マジンガーZ」
「おう、こっちは何時でも良いぜ、グレートマジンガー!」
二体のマジンガーは怪物の周囲を飛行する。怪物は自分の周囲を飛び回る二体の魔神がうざったく感じたのだろう。腕をヒラヒラさせて叩き落とそうとする。
其処が絶好のチャンスであった。
「今だ! グレートタイフーン!」
「こっちも行くぜ! ルストハリケーン!」
二体の魔神から猛烈な突風が放たれた。その突風は渦を巻き、怪物の体を纏っていた光の結界をこそげ落としていく。
その中から飛び出したのは、怪物の体と全く同じ機械の体であった。
「思
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