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スーパーヒーロー戦記
第75話 邪悪なる光、打ち砕け!偉大な勇者よ
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おいても大丈夫だろう。問題はこのマジンガーZの存在だ。
「奴の目的は恐らく散らばった戦力を結集させる事にある」
「何? そんな事をされたら益々手に追えなくなってしまうぞ」
「そうなる前にこいつを破壊する。何、相手は旧式のロボットだ。訳なく破壊出来る」
 大層な自信がバレンドスにはあった。恐らく何か勝算があるのだろう。
「随分な自信だな。バレンドス」
「当然だ。俺は以前あのグレートマジンガーとゲッターロボGを纏めて倒した実績があるのだ」
「ふむ、例の奴を使うと言うのだな?」
 ガンダルの問いにバレンドスは笑みを浮かべた。不気味なその笑みの裏にはしたたかな自信が見られたのであった。




     ***




 どれだけ寝ていたんだろうか?
 睡魔からようやく逃れる事が出来、目を擦りながら辺りを見る。
 其処は未だに狭いパイルダー内であった。
 そして、前方にはそのパイルダーを操縦する甲児の後姿が見られていた。
「よ、ようやく起きたか?」
「あ、あれ? 私何時の間に寝てたんだろう」
「そんなに寝てないぜ。せいぜい30分位ってところさ。それより、もうそろそろ見えてくる頃だぞ……ん!?」
 ふと、甲児が言葉を止めた。何かを見つけたのだろう。
 丁度真後ろに居るなのはには見えない。
「どうしたんですか?」
「ちっ、どうやら先客が居るみたいだな。ベガ星連合軍の奴等だ!」
 甲児の目の前には科学要塞研所を襲撃する一機の大型円盤と無数の小型円盤の姿があった。
 ベガ星連合軍のマザーバーンとミニフォーの連隊だ。
「どうするんですか?」
「決まってらぁ! 邪魔するんだったら叩きのめすまでだぜ!」
 意気揚々とZは高度を下げた。即座にミニフォー達と同じ高度に舞い降りる。その存在に気付いたミニフォー達の視線が一斉にこちらに向けられる。
「へん、今度は俺が相手してやらぁ!」
 甲児の言葉と同時にZの両腕が噴射された。肘の部分からジェット噴射をあげて、両の腕が空中を自在に飛びまわる。
 その豪腕がミニフォーの連隊を次々に破壊し残骸へと変えていく。
「へん、こんなちっこい円盤相手じゃ物足りないぜ!」
「甲児さん、そんな事言って凄い怪獣が出てきたらどうするつもりなんですかぁ?」
「その時ぁそいつも纏めて叩きのめせば良いだけさ」
 頭が良くなっても其処らへんは変わらないらしい。
 そしてそれは戦い方にも現れていた。
 向ってくる敵に対して鉄拳で応じるその戦い方は正しく甲児そのものとも言えた。
 そして、その戦い振りをマザーバーンに乗っていたバレンドスは静かに眺めていた。
「ふむ、ガラクタと思っていたが中々やってくれる。そろそろ良いだろう。光破獣を出せ!」
 バレンドスの名を受け、兵士達が慌しく駆け
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