機動戦士ガンダムSEED
0219話
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翌日。少し早めに昼食を済ませた俺達は、メンデルのドック近くにある会議室に集まっていた。メンバーはアークエンジェルから俺、レモン、コーネリア、マリュー、ムウ、キラ。クサナギからカガリ、アスラン、キサカ。エターナルからラクス、バルトフェルドの合計11人だ。
「まず、現在の最優先課題が一週間もしないうちにこのメンデルに攻めてくる連合軍の対処だ。最優先にすべきは連合軍にNジャマーキャンセラーの情報が渡らないようにする事。次点としてアズラエルを仕留める事だな」
「クルーゼがフリーダムやジャスティスの情報を流すんだろう? だがどうやって流すんだ?」
「アラスカで捕らえられた捕虜を解放するという名目で、その捕虜に情報の入ったディスクを持たせてだろう。そして俺の知ってる通りに進んでいる場合、その捕虜の名は……フレイ・アルスター」
「フレイがっ!?」
その名前にキラが驚愕の声を上げる。
「ちょっと待て。あのお嬢ちゃんはアラスカで潜水艦に乗って脱出した筈だぞ」
「ムウがいなくなった後に、アークエンジェルに戻ろうとしてクルーゼと鉢合わせて捕虜に……という流れだな」
「くそっ、俺と会った後かよ」
「まぁ、その辺はともかく……キラ、助けるつもりなら」
「はい。絶対に僕が助けてみせます」
キラが力強く頷く。
「そしてこちらは出来ればという範囲で構わないが、クルーゼの撃破だ。ただし、注意して欲しいのが最初に接触した時は撃破しないで見逃す必要があるという事だな。一度こちらと砲火を交えてから母艦に戻り、フレイとNジャマーキャンセラーのデータを救命ポッドに入れて放出するから、撃墜するとしたらその後だ」
「どうしても最初は見逃さなければいけないんですの?」
「ああ。俺の知ってる歴史通りに動かないと、データを引き渡す方法が変わってしまう可能性がある。事が事だけに、出来るだけイレギュラーな要素は排除したいからな」
ラクスの質問にそう返し、説明を続ける。
「クルーゼがポッドを射出したら、キラは出来るだけ急いでそれを確保する事。他の連中は出来る限りそれをフォローするように。……そのデータが連合軍に渡れば核により多くの死者が出るというのを忘れないようにな」
俺の言葉に皆が頷く。特にキラはフレイを助けるという目的もある為か、力強く頷いている。
ラクスがキラを心配そうに見つめているが……フレイを助ける事に成功すれば三角関係に発展しそうだな。
「フレイの救出ポッドをこちらで確保出来たらもう遠慮はいらない。アズラエルを殺す事に優先してくれ。ブルーコスモスの盟主が死んだとなれば、普通の連合軍の兵士達は降伏か……あるいは撤退するだろうしな。ただし、アズラエルが死んでもこちらに攻撃を仕掛けて来る奴はブルーコスモスの可能性が高いから撃破
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