暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ4 プラス・エクストラ
#05
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悠はイザナギと共に復活したシャドウの方に向き直るが、イザナギに指示も出そうとせず、ただ無言で目の前のシャドウを見つめる。

「悠?」

「鳴上さん?」

「ばっ!? 何、ボーっとしてるんだよ鳴上!」

 何の行動も起こさない悠の姿に北斗とキャスターが首をかしげ、花村が焦った声で叫ぶ。しかし悠は相変わらず無言でシャドウを見つめながら精神を集中していた。

(俺なら……コイツなら出来るはずだ……)

 根拠はない。だが悠はイザナギなら青野とキャスターと同じ魔術が使えるという確信があった。

 悠は精神を集中してイザナギとの繋がりを強く意識して指示を出す。

「……イザナギ!」

『……!』

 ガカッ!

 悠の指示を受けてイザナギが左手をシャドウに向けると、イザナギの左の掌から雷が放たれてシャドウを貫く。雷に貫かれたシャドウは雷光の中でけいれんをするように体を激しく震わせたが、やがて光と共に消えていった。

「す、すげぇ……」

 雷を放ちシャドウを消滅させたイザナギを見上げながら陽介が呆然と呟く。その声を聞いて悠は陽介達の方に振り返ると小さく笑みを浮かべた。
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