暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic7金の閃光・運命来たる〜The CharioT〜
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にキャンセルされるから、枯渇して何も出来なくなるっていう最悪の事態は避けられるけど・・・」

どうすればいいんだろう。一度帰って、母さんに相談してみる? ううん。そんなことして期待を裏切ったりなんかしたら・・・失望させてしまう。かぶりを振って、そんな甘い考えを振り払う。と、「何か来る・・・」遠くからこっちに向かって来る魔力反応を感じ取った。

「フェイト。今こっちに来てる奴、結構デカい魔力を持ってるよ」

「そうだね。あの子や・・・私くらいの魔力を持ってる。でも・・・」

「負けない、だろ?」

「もちろん」

――フォトンランサー・キャリバーシフト――

周囲にフォトンスフィアを5基展開。アルフも同じように展開して、計10基のフォトンスフィアの照準を、向かって来る魔導師へ合わせる。徐々にその姿を捉えることが出来始めた。第一印象は、白。私や黒い子と違って、本当に白。歳は私くらい。持っているのは杖状のインテリジェントデバイス。お互いの声が届くくらいの距離になって、白い女の子は困惑顔をしながら私とアルフを見詰めて、

「テスタメントちゃんじゃない・・・? また別の子・・・!」

「そんな・・・。あ、なのはっ、下見て!」

「下?・・・っ! テスタメントちゃん!?」

白い子の肩に乗ってる子が、さっき墜とした黒い子の事をテスタメントちゃんって呼んで驚きを見せた。アルフが『テスタメントって。人の名前じゃないよねぇ』そう呆れながら念話を送って来た。テスタメント。ミッド語で、遺言とか契約とかの意味だ。コードネームかもしれない。となれば、『あの黒い子、組織だって動いてるかもしれない』私とアルフに緊張が走る。

「君たちがやったのか・・・!?」

「は?・・・あ、ああ、だったらなんだって言うんだい? 互いにジュエルシードを狙ってんなら戦うしかないだろ?」

アルフが牙を剥く。白い子の方が目に見えてビクッと肩を竦ませる。それだけで判る。あの白い子は実戦慣れしていない、魔力が大きいだけの素人だ。私たちの敵じゃない。

「あなた達も引いて。そこの子のように痛い目に遭うから」

そう告げて、“バルディッシュ”をサイズフォームにして白い子に向ける。あの子もデバイスを向けてくるけど、迷いが見える。威嚇の意味を込めて「ファイア」フォトンランサー2発をあの子に掠るように放った。

「ま、待って! あなた達の目的は何!? ジュエルシードを使って何をするつもりなの!?」

「どうだっていいだろ、そんなこと。あんた達もジュエルシードが狙いだってんなら・・・あたし達の敵だよ!」

――フォトンランサー――

アルフが待機させていたフォトンスフィアをランサーとして白い子へ連続発射。白い子は速射されたランサーを避けることが
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