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後、アルフは地を蹴ってもう片方の足を蹴り上げてきた。

「この・・・!」

腹を思いっきり蹴られ、大きく飛ばされる。ヒット直前になんとかシールドを張れたから良かったものの、遅れていたら腹を蹴られたことで隙だらけになってしまっていた。

――ブリッツアクション――

「はぁぁあああああああッッ!」

――サイズスラッシュ――

着地したばかりの私の後方へ瞬間移動してきたフェイト。サイズフォームの“バルディッシュ”に生まれている雷撃の魔力刃を振るってきた。刃が到達する前、振り向きざまと同時にフェイトの懐に飛び込み、前腕をフェイトの首に掛けて押し倒す。

「ぐっ・・・!」

「フェイト!」

「動くな! 動くと・・・撃つ」

フェイトに馬乗りになっている私へ駆け寄ろうとしたアルフを制止するために、フェイトの顔面へ向け魔力球を1基発生させる。

「退け。退けば見逃す。退かなければ・・・トドメだ」

撤退勧告を提示する。どうせ聞かないだろうな。この時代のフェイトは退くという言葉を知らない。案の定、「放せ・・!」ジタバタと暴れ始める。しかしアルフが「フェイトっ、動いちゃダメ!」なんて冷静な判断を下す時点で・・・

(やはり私の知る次元世界とは歴史が違うな)

そう思い知る。私の知っているアルフなら、何が何でもフェイトを助けようと突っ込んで来そうなものだ。足掻くのを止めないフェイトは、私たちの頭上に魔力球を5基と発生させ、オウンダメージ覚悟の離脱を試みようとする。
私の口から出るのは「はぁぁ」溜息。フェイトに標準を合せていた私の魔力球を消して、フェイトの上から退く。困惑しながらも急いで立ち上がってアルフのところにまで駆け寄ったフェイトに「どうして・・・?」と訊かれた。

「放せって言ったのはあなたでしょうが。だから放した」

問いに答えてやった。信じられないといった風に目を見開くフェイトとアルフ。解放した理由はもう1つある。あの2人が時間移動の力を有するジュエルシードをどう攻略するかを見たい。彼女たちが頑張って色んな策を試せば試す程、真の解決法へと絞られていくし、私の魔力消費を正解ルート一択だけで済ませることが出来、彼女たちは消費しっぱなしで終わるだけ。だから「やってみれば」そう言い放ってジュエルシードからさらに距離を取る。しかしそれにしても・・・

(女に見間違われるのが嫌いなクセして真似る私とは是如何に・・・)

正体を隠すためとは言え声や口調を女物にする。今さらながらにそんなことを考え、人知れず落ち込む。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

私たちと同じようにジュエルシードの回収をしようとしていた漆黒の魔導師。グランフェリアに比べればどうってことないけど、強いことは強いと思う
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