―ジェネックス W―
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
いました……あなたならば、この鍵を託せる」
そう言って俺の腕に何かを握らせ、斎王は他に何をするわけでもなく俺から離れていった。
手を開いてみると、そこにあるのは斎王が言った通り、一つの鍵。
「それはこの世界を滅ぼす光を封じた鍵……必ず、守ってください」
俺から離れる前に最後にそう言い残すと、フラフラと覚束ない足で斎王は去っていく。
まさかあれが三沢から聞いた、美寿知が言っていたという優しかった頃の斎王だろうか……?
「……まあ、良いか」
世界を滅ぼすものを封じた鍵を守ることならば、もう既に一年生の際に経験済みなのだから、二回目ともあれば慣れている。
昨年の七精門の鍵と同じようについている紐で首に引っかけると、これ以上の細かいことは後で考えることにした。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ