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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス W―
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いました……あなたならば、この鍵を託せる」

 そう言って俺の腕に何かを握らせ、斎王は他に何をするわけでもなく俺から離れていった。
手を開いてみると、そこにあるのは斎王が言った通り、一つの鍵。

「それはこの世界を滅ぼす光を封じた鍵……必ず、守ってください」

 俺から離れる前に最後にそう言い残すと、フラフラと覚束ない足で斎王は去っていく。
まさかあれが三沢から聞いた、美寿知が言っていたという優しかった頃の斎王だろうか……?

「……まあ、良いか」

 世界を滅ぼすものを封じた鍵を守ることならば、もう既に一年生の際に経験済みなのだから、二回目ともあれば慣れている。
昨年の七精門の鍵と同じようについている紐で首に引っかけると、これ以上の細かいことは後で考えることにした。

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